頼むから勉強させろ［番外編］【朔間凛月】 (ページ4)

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真緒side

衣「…これどっからつっこめばいいんだよ。」

今の状況を軽く説明すると、

俺の隣ですやすやと眠る大神。

その大神に寄りかかって寝る影片。

そんな二人を写真に収める鳴上。

さらに俺のもう一方の隣には、これまた幸せそうに眠るA。

そんなAを肩に寄りかからせて、満足気な凛月。

おまけに言うと、そんなカオスな状況を笑顔で見守る、ある意味一番の最強な伏見。

朔「まあまあ。Aもコーギーも疲れてるんだよ。」

衣「いや俺が一番驚いてんのはお前が起きてることだからな？」

朔「俺も寝る気満々だったよ？

でもAが先に寝ちゃったからねぇ……

無防備だから見守っててあげないと♪」

そう言って、Aの頭を撫でる。

愛おしそうに、離さないとでも言うように。

……こいつ、

衣「…本当に好きなんだな。」

俺はいい意味で言ったつもりだったけど、凛月はなぜか少し顔を歪めた。

朔「……馬鹿げてるでしょ。」

衣「は？」

朔「あれだけ、ま～くんさえいればいいって言っておきながら、簡単に堕ちちゃうんだもん。

初恋の人に似てただとか、過去にお世話になったとか、そういうの全然ないし。」

衣「……いやいやいや。良い事だろそれは？

俺は嬉しいよ。お前が他人にも心を開けるようになったって思うとさ。

…そういえば、なんで凛月はAが好きなんだっけ？」

朔「……え～、それ聞く？

ま～くんデリカシーないなぁ。」

衣「いいだろ別に。普段世話してやってんだから。

俺にはお前のプライベートを知る権利がある。」

朔「ま～くんのくせに生意気～。

……ま、教えてあげないこともないけどねぇ。」

Aを落とさないように座りなおしてから、凛月は再び口を開いた。