頼むから勉強させろ［番外編］【朔間凛月】 (ページ12)

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……なにがあった。

唐突な出来事に困惑した頭は、そんなことしか考えられなくて。

『ちょ…っと、離れって力強っ！？』

肩に手を置いて引き剥がそうとするも、思った以上の腕力で反抗してくるため無意味に終わる。

朔「だめ、離れないで…少しだけこうさせて。」

甘えるような声に、さすがの私も抵抗できなくなる。

朔間がなかなか突飛な行動をすることは知ってたけど、こんなに弱々しいのは初めてだ。

それにここまでわかりやすく抱きつくのもほとんどないわけで。

少し…いや、かなり心臓がうるさい。

聞こえてないかな…ないといいんだけど。

と考えていることがわかったかのように、突然朔間は顔を上げる。

『！？ちょ、近っ…』

朔「A。」

『な、なに…？』

「近い」と言おうとしたのを遮って名前を呼ばれ、思わず上ずった声が出る。

いやいや待て待てほんとに近い。かつてない近さだぞこれ…！

どんぐらいかって？拳一個入るか入らないかくらい。近いでしょ！？

いくらスキンシップ激しめな朔間でもさすがにこの体勢はまずい。

どうやって離れようか…

……と思ったらもっと近づけてきたんですけどマジどうしたらいいんですか。

おかしい…こいつ今おかしいよ。深夜テンションだよ絶対…！

あれか。夜は元気だけど他の人たちは起きてないなら寂しいんだろうねきっと。

人肌が恋しいんだろうね、確か吸血鬼って体温低かった気がしなくもな

朔「…俺、」

『あっっっはいなんでしょう。』

忘れてたよ。今自分の世界に入ってたけど未だ朔間とは密着♡してたよ。(※彼女は疲れています)

一体何を言うつもりだい？人肌が恋しいのかい？うんいいよ甘えていいよだから少し離れようね。そろそろ心臓がドカンするよ。(※彼女は疲れています)

『っひゃ…ぁ、え、朔間…！？』

いきなり首筋をすーっと撫でられて変な声が出る。

そのまま手は頬に当てられ、逸らしかけてた目線は元に戻される。

朔「本当、に…」

いろんな意味で限界に達しそうな私は御構い無しに、朔間はまだ言葉を紡ぐ。

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文字数ヤバいので次いきます！

りっちゃんは何を言うのか…！？お楽しみに！