待てば海路の日和あり【銀魂】

うまい醤油はキッコーほにゃらら ページ4

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「＿＿＿休息がてら一杯って、銀時アンタねぇ。完全に潰してどうすんだい」


「オーイヤクザ師。生きてるアルか？……これは駄目アル。ナムアミダブツ」


「ヤクザ師だと別の職業になっちゃうからね神楽ちゃん。薬師薬師。ていうか銀さんこれ本当に一杯です？果宝さんの杯だけどんぶり強制したとかでなく？」


「な訳ねェだろうがァァ！いやコレ俺が悪いの？ウソついてないじゃん。小さなお猪口に一杯じゃん？ねぇババア」


「呑めるヤツか確かめてから連れてこいっつってんだこの天パ」


天パ関係無くない。呟きながら横のカウンターで突っ伏してうごうごしている女＿＿＿果宝を見る。神楽につつかれても蠢いていて正直気持ち悪い。


銭湯帰りに一杯どうよと誘ってみれば「まぁ一杯だけなら」と乗ってきてのこの始末。満更でも無さそうなあの顔は一体何の自信だったのか。


日本酒一杯で急激に茹だった果宝は頭からカウンターに直撃した。酒と女の吉原とは一体何だろう。其処から来たと銘打つわりに連日で白目しか見ていない。


「ていうか銀ちゃん。果宝って吉原で色々聞いてたけど、なんかやっぱり普通の女アルな。ヨダレ垂らして寝てる悪女見た事無いネ」


「……案外そんなもんなんじゃねーの。朝イチで定春に齧られてゲロぶっかけられても「不味かったの？」とか聞いてるし。悪女っつーかアホ女っつーか」


「何そのエピソード？初耳なんですけど銀さん。だからこんな合わない着物着てたのか」


謝り損ねた、と頭を抱える新八。お登勢は「こりゃまた癖のある訳アリ抱え込んだみたいだねぇ」と笑った。


「その娘、こないだアンタらん所に担ぎ込んだ娘だろ？出てきた時にゃ狐に摘ままれたみたいな顔でぼさっと突っ立ってた。

あんな、宝物眺めるみたいに空見てるヤツ早々居ないと思ったけど、吉原(あっこ)から来たってんなら納得だ」


「ま、其処でも訳アリ中の訳アリ掘り出しちまったけどな。ネガティブが一周回って首吊ってるみたいな」


「……果宝さんと何か話したんですか？銀さん」


「あ〜何つーか……幸せって何だっけって話をちょろっと」


「それただの昔の醤油のCMアル」

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