うまい醤油はキッコーほにゃらら ページ5
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＿＿＿幸せって何だっけ何だっけ。
キャッチーなフレーズを口ずさみ始めた神楽と苦笑する新八。古い事知ってやがんな、と日本酒の猪口を傾けた銀時は、手に当たるふわふわとしたものに首を傾げた。
そして感触の元に目を遣って動きを止める。果宝が突っ伏したまま頭を寄せて、猫のように手の甲にくっついていた。
ざんばらに近い紅色の髪がふわふわ、ふわふわと。
「ぎんさんは、たらしねぇ。んふふ、"銀さん"だって」
「……だってよタラシの銀さん。随分と懐かれたじゃないかいネガティブ女に」
「いや、ちょ。ババアこれはね」
「オイアンタ本当は何の話してきた？昨日まで"坂田さん"だったじゃん。男と女のアレか!?アハンウフン実現させたのかァァ!?」
「るっせェ童貞!!!タラシってアレだよ。多分こいつの中じゃ目クソ鼻クソ垂れ流しみたいな」
「よしんばそうだとしてそれで良いのかィ銀時」
ケンケンガクガク。何で冤罪かけられにゃならんのだと喚く銀時に怒鳴る新八。お登勢は完全に面白がっている体で煙草を吹かす。
「アザテー女ダナ！」と突っ掛かるキャサリンと"タラシとは"と辞書データを読み上げ始めるたまも首を突っ込む形になり、纏まらなくなってきた事態を急速に鎮静させたのは、神楽の「シャラップ」の一言だった。
「まだ何か言ってるアル。ヤクザ師」
「だからヤクザ師じゃなくてヤクの……アレ？何か俺も分かんなくなって、き、た？」
何だかんだ、動かせなかった手から柔らかな温度が離れた。果宝は薄らボケた意識の中でぼんやり目を開けて。
「＿＿＿地獄でも、見捨てなきゃよかった。
それこそ、地獄みたいな。花の粉ばっかり、作っちゃって」
丸みを帯びた頬をころりと水滴が転がって、新八が後ろで息を呑む。耳に痛い沈黙と、淡く香る薬と花の香。
それを破ったのはガラリと戸の開く音。そしてお登勢の物より数段重たい煙草の匂いだった。マヨボロの印の押されたソレを吸って、吐いて。大衆酒屋の風景には、黒の制服が恐ろしい程浮いている。
「……違いねェ、ありゃ正しく地獄の粉だ。
つー訳で何も聞かずにその女を渡せ……っつってもマトモに聞きそうなメンツじゃねェか」
「表出ろ、其処の天パ」
そっちがどっちでこっちがそっち→←うまい醤油はキッコーほにゃらら
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えこー - めっちゃ面白いです！！更新してくれると嬉しいです (2023年3月5日 1時) (
レス) @page12 id: d4f6705fb9 (このIDを非表示/違反報告)
霧氷(プロフ) - こちらの作品の更新通知が来てて、嬉しすぎてぬぉ！って変な声出てましたwいつも楽しみにしております、今後ともご無理のない範囲で、更新お待ちしておりますm(__)m (2023年1月17日 9時) (レス) @page12 id: 55eb7410ba (このIDを非表示/違反報告)
木の実(プロフ) - 彼岸花さん» 返信大変遅くなり申し訳ございません！コメント本当にありがとうございます。止まったり進んだりの更新速度ですが気が向いた時にちらっと覗いていただけると幸いです！ (2022年5月28日 15時) (レス) id: b1b931e0c6 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花 - いつも楽しみながら読んでいます。更新楽しみにしてます！ (2021年10月25日 17時) (レス) id: 57990f14bb (このIDを非表示/違反報告)
木の実(プロフ) - 琥珀さん» はじめまして！泣きそうな位の語彙力のコメントありがとうございます！言葉選びが難しく苦悩する事も多々ありますが、夢主含む各キャラ各々を引き立たせていければ……と願っております(ただの願望)これからものんびりお付き合い下されば嬉しいです！ (2021年10月22日 10時) (レス) id: 5cf2525d27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木の実 | 作成日時：2021年10月9日 21時
