転校先にいた幼馴染【あんスタ】

12話 ページ13

ひなたside

ゆひ「いってきまーす」

眠そうなゆうた君と歩き慣れた道をのんびり歩く。

ひ「ねーねーゆうた君〜。Aはクラスでどんな感じ〜？」

ゆ「え〜？またその話？普通だって。昔みたいに浮いてないし…」

ひ「ん〜。やっぱり、気になっちゃうんだよね〜。ゆうた君のこともAのことも。」

ゆ「はぁ〜？そんなもうガキじゃないんだし。平気だよ。」

ひ「まぁそうなんだよね。ところでゆうた君、今度のユニットの衣装なんだけどさ！……」



そーんな感じで沈黙を作らないように話しかける。めんどくさそうな顔しながらも、ちゃんと答えてくれるゆうた君。


それが嬉しくて普通に笑顔になれる。



やっぱりゆうた君はすごいな。




ひ「……もー。酷いんだよー？………ってあれ？転校生さん？」

ゆ「え？ぁ。本当だ。一人？Aは先に来たのかな」

ひ「おーい！転校生さん！」

違和感を感じた。
ゆうた君と出来るだけにこやかな顔をして話しかける。

あ「？ぁ。ひなた君にゆうた君。おはよう」

俺達の顔を見るなり、笑顔を向けてくれるがどこか弱々しい。

ひ「どうかしたんですか？」
ゆ「あれ？Aは一緒に登校してないんですか？」

あ「えっと。Aちゃんは……。今日は体調崩して休みなの。あ。先生に伝えてもらってもいい？」

ひ「え？Aが？昨日は普通に見えましたけど…」

あ「…その、夜からなんか、具合悪そうだったの……。きっと疲れてるんじゃないかな？」

ゆ「…A、昔から意地張る所、ありますもんね…。気付けなかったです」

ゆうた君は申し訳なさそうな顔をしている。

A大丈夫かな。

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