逃げ出した少女、捜索中。【あんスタ】

母は強し。 ページ14

みかちゃんと会ってから、数週間。しばらく駅には近づいておらず、夢ノ咲の生徒とはあっていない。

このまま平穏な生活が続くかと言えばそうではなく…





「おめでとうございます。元気な男の子です！」

「お母さん…頑張ったね。」

産婦人科の先生の腕の中で、元気に泣いている男の子。その姿に思わずうるっときた。


出産予定日より１週間早い今日。

唐突にお母さんが、「Aさん、産まれる…！！」と呟いた。幸い、私が家にいるうちだったのでタクシーを呼んで何とかなった。

お母さんのあまりの冷静さにこっちがパニックになったけど。

春達は、歩いてこさせたので産まれてから産婦人科にやってきた。

「ねーちゃん！産まれた？」

「ママ！大丈夫？」

「まま、まま！」

「３人とも、おいで。」


「お姉さん、抱きますか？」と言われたので、４人目の弟を抱っこすると、小さくて可愛かった。

「母子ともに元気でよかったですね。」

「本当ですよ…。」

お母さんの身体の弱さから、危ないとか何とか言われてたけど当の本人は元気に赤ちゃんを抱いていて一安心。

お母さんと赤ちゃんは入院してから、帰宅となるので今日は私と弟達だけで家に帰ることに。



はぁ…なんだろう、すっっっっごく嫌な予感しかしない。


「秋〜、お兄ちゃんなるんだよ？」

「あかちゃん、あきのおとうと？」

「そーだよー。」

「あき、おにーちゃん！」

予想は当たんないけど、予感は当たる。→←普段大人しい人ほど強い。

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