星空の下で (ページ41)

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第38話ページ41

「ただいま～！はあー、今日も頑張りました！」
「うるさい」

みんなが帰ってきた共有ルームは、一気に賑やかになる。今日は確か、スターリッシュと同じ現場だったと春ちゃんが言ってたっけ。

「あれ、A…？」
翔くんが、私を見て目を見開く。

「Aちゃん！おかえり～！！も～、心配したんだよ！？」
嶺ちゃんが一番に飛びついてくる。ご、ごめんなさい。ちょっと苦しいです。

「レイジ、Aから離れて。苦しそうでしょ」
もがいていると、藍ちゃんが割って入ってくれた。

「無事だったんだね、まぁ分かってたけど。常識的に考えて、あんな偶然が重なる確率なんて奇跡に近いからね」
そう言った藍ちゃんの表情は、やはり読み取れない。でも、心なしか柔らかい雰囲気をまとっている気がする。

「藍ちゃん。あとで話したいことがあるんだけど、お部屋に行っても大丈夫かな…？」

久しぶりにまともに顔を合わせて少し緊張したけれど、思ってたよりも身体の力は抜けていた。
迷いはない。

ちょっと間があって、藍ちゃんの「わかった」という返事が聞こえた。