星空の下で (ページ40)

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第37話ページ40

社長が不在だったので先に林檎ちゃん、龍也さんに報告に行くことにした。事情があったとはいえ、連絡が取れずにここまで事を大きくしてしまった責任は私にもある。

「し、失礼します…」
それでもやはり2人に会うのが何となく怖くて、そーっと扉を開ける。

「Aちゃん！？よかった～、無事だったのね！連絡つかないから焦ったのよ～！？」
「ったく、心配かけやがって…」

ホッと胸をなで下ろす林檎ちゃんに、仕方ないなという表情でため息をつく龍也さん。どちらの表情にも安堵の色が見えて、今まで本当に心配させてしまってたんだと申し訳なくなる。

交流会の報告と事情を話し終えると、ふとしたように林檎ちゃんが言った。

「ああ、そうそう。仕事から帰ってきたらみんなにもちゃんと説明してあげたほうがいいわよ？特にカルテットナイトのみんな、本当に心配してたんだから」

「うぅ…はい」

「特に、アイツには」

「アイツ？」
龍也さんの言葉の意味が分からず、そう聞き返す。

「ほら、藍ちゃんよ」

林檎ちゃんの口からいきなり藍ちゃんの名前が出てきて、驚く。どうして彼が今出てくるんだろう。
たしかに迷惑も心配もかけまくって心当たりしかないが…色々こじれた上にこんな事になって、正直会うのは気まずい。

でも、逃げないって決めた。どれだけ気まずくても、話をしなきゃいけない。