9時間目 ページ10
『……』
教室内で漂うポテトの匂い。
目の前にマッ○の袋が。
気まずい、これ私買ったわけじゃないしなんで目の前に置かれている…？
先生がホワイトボードでなにか書いているのを隙に、なるべく音を立てないようにその袋を手に取った。
よく見るとなにか付箋が貼られていた。
岡崎さんへ
家に帰ってからでもいいから食べて！ 風吹
岡崎さん寝ているから置いといた！ポテトの匂い結構すごいから早めに食って！ 菊池
俺等で買っといたからありがたく食っときなさい 香坂
これ食べて元気出して 江尾
…！
ま、まさか4人が私のために…！？
な、なんたるプレゼント…！？
なんたるメッセージ付きご飯…！！
は、はあぁぁぁぁ…この付箋一生、大切にします。家宝です。
食べるのもったいないけど夜食べますよ！ええ！！
私はささっとその袋をカバンにしまって授業に励んだ。
不思議と今日はノートがすらすらと書き進めれている気がする…！
これも4人のおかげなのでは！？
---
K「はーやっと授業終わったぁー…あ、岡崎さ…」
『…！』
K「えぇ…」
呼ぶ前に颯爽とカバンを背負って帰ってしまった。
あの子今日専門授業ないのか…いいな早く帰れるの。
…じゃなくて！
K「お前ら起きろや！授業終わってんぞ！」
E「…ぁぇ？」
A「ん"…終わったのか」
F「ふぁー…あ"ぁっ！いい朝だなおい！」
K「もう夕方なんだが…。岡崎さん一応持って帰ったっぽいけどすぐ帰っちゃったんだが」
えぇ？と一斉に岡崎さんがいた席を見る。
…あれなんか机の上になにか貼ってある。
A「なんか置いてあるぞ」
F「どれどれ、えー…ありがとうございます。あのメッセージぜひ家宝にさせていただきます。後日なにかお礼させてください 岡崎より」
K「…家宝？」
E「そんな良いこと書いたっけ」
A「まぁ、元気そうだったんならいいべや」
K「だな！あー専門授業だっりぃー」
F「わかるぅ。あの先生変なことばっか言うんだもんなぁ」
K「これじゃあプロどころか風呂にも入れませぇん」
だはは！がはは！と2人で笑い合っている。
俺なんか声優授業だぞ。精神的に来るような演技ばっかするからこっちもきついんだが。
えおえおはゲームの授業っていうけど、えおえお思ってた授業内容と違ったらしくてげんなりしている。
ちなゲームの授業はゲーム制作関連を習う授業のことだ。
…ま、主にシナリオとか考える系だ。
E「もっかい寝てようかな…」
A「ダメに決まってんだろ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 17人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「アニメ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もちぷよ | 作成日時：2023年5月12日 4時
