【m.s.s.p】私が推しの4人らにモテるはずがない (ページ7)

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6時間目ページ7

--ガシャン！

1週間こもりっきりで運動もしてなかったせいで、早歩きだけで疲れた…。
教室に入ってすぐにスポドリを買いに自販機へと走った。
後ろの遠くで彼らの笑い声が聞こえてくる。もうみんな来たのかな。

ああ、ちょっと下向いただけでメガネがずり落ちる。…どんだけ顔ぱんぱんだったの私。
いつもの来ている服もぶっかぶかのだぼだぼで何来ても萌え袖っぽくなってあざとい格好となる。
だけどノーメイクだし髪の毛もいつも櫛で解かしているだけなので、普段とほぼ変わらない。
…でぇじょうぶだ。4人も普段から私のこと見てないからなんも触れられることないでしょう。

『おぼふっ』

「おおっ、ご、ごめん！」

『い、いえ…こっちこそ、す、すみませんよそ見してて…っ！』

「…」

どうやらぼーっとして誰かに顔面ごとぶつかってしまった。
すんごいふわっといい匂いして、少しくらっとした。
ずれたメガネを掛け直すと目の前にはとてもお美しいお顔で見てくる江尾くんが立っていた。

…あぁ、う、美しい…。今ここで死んで良い。

だけど江尾くんはずっと無言のまま私を見ている。
…あれ、これもしかして怒ってる？
いけない、学校内の推し1人を怒らすことは決して許されない。
というか気安く話しかけたから怒っているんだこれは。

『…ご、ごめんなさい！』

「あ、え…？」

ひぃぃ、本当にごめんなさい江尾くん！
あなたの顔見るとあのアニメキャラが死んだこと思い出しちゃって胸が…っ、く、苦しい…！
お、落ち着けぃ…。3次元のグリーン様は生きている！江尾くんは今日もかっこよくて美しい…！感謝！！

「…あの子転入生？」

「…いや？今日来るとか言ってた？」

なにやら風吹くんと菊池先輩がひそひそ話をしているのが聞こえる…！
一体なにを話しているの…！私の悪口だったら悲しいけど、ゲームの話しとかしているのかな…！？

「あ、あのー…」

『は、は…い…っ！？』

急に話しかけられて振り向いたら、目の前に菊池先輩のイケメン顔がドアップで写しだされて心臓が止まりかける。
しかも後ろには風吹くんもちょこっと顔出して覗いてきていて可愛い…！

「あー…そこさ、岡崎さんの席なんだけど…転入生？」

『え？あ…えー、と…』

あれ、私認識されてない域まで到達したんですか。
1週間無断欠席した罰ですかこれ…！？

「あ、おはよ岡崎さん」

香坂くんがさらりと横切って挨拶をしてくれた。

「「…え"ぇぇぇぇぇ！？」」

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