【m.s.s.p】私が推しの4人らにモテるはずがない (ページ2)

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--きゃー！こっち見てー！手ふってー！

『……』

朝からうるさいのなんの。
他校の女子達がとある4人目的で毎朝近くに固まっている。
私の通っている学校は少人数製でとても小さな学校。
…ある意味小さなビルの中に学校がある感じだ。

--なにあのデブ？事務員の人？

--えー？でもあのカバンあの学生の人でしょ？なんかおばさんにしか見えないんだけど…

『……』

また言われている。あえてあっちを見ない。
小学校の頃からこんな感じだ。
私は太っているという理由でだけでこんな仕打ちを受けている。
今通っている学校も少人数だから、例えいじめっぽいことされても近くに先生がいるからできるはずないと思いここを受けた。
あとこの学校は専門的な授業も受けれるからスキルを伸ばせれる。…だけど学費はえげつない。
なのにまさか他校からそんな仕打ちされる日々があるとは思わなかった。
こうなるんだったらもっと早く学校に行くしか回避方法がない。

小さな教室に向かうと先に1人席についていた。
少したくましい体型でメガネをかけている男性。

「あ、おはよう岡崎さん」

『お、おはょぅござぃます…』

ぺこぺこと頭を小さく下げて自分の席につく。
爽やかに声をかけてくれたのが、風吹誠くんだ。
普段他の3人からはFBと呼ばれている。

彼は有名ヘアサロンの息子さんらしくて、他校の女子にもヘアメイクして欲しいと大人気らしい。
だけど普段は授業中寝ているし休憩時間はゲームしている。
笑い声も少し特徴的で運動音痴。…でも4人の中で優しそうなイメージはある。
ちなみに私の好きなアニメに出てくるキャラクターに似ていてたまに脳内で照らし合わせて楽しませてもらっている。

「すぽぉぉぉぉぉん！」

「朝からうっさ！」

「なんだよ、お前も変わらねえだろ！」

だははと笑いながらやってきたのが、菊池健太くん。
高身長で顔面イケメン美人で学内成績トップ。しかも実家は世界有名ブランド企業の息子さん。
普段は他校の人らも含めてきっくんと呼ばれている。

話を盗み聞きする限りではあるが、よく女の子とデートしているっぽい。
コミュ力限界突破していて運動神経抜群でサッカーが大好き。しかもギターまで弾ける。
だけど私の中ではいろいろと残念なイケメンとして固定されてしまっている。
ちなみに彼も某アニメキャラに似ているので私の脳内で楽しませてもらっている。

私からしてはとても話しかけづらいというか話しかけないでほしいくらい輝いている人だ。