見えない敵6 ―見えているもの ページ23
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リヴァイの部屋に行き、二人でソファーにかける。
リヴァイが淹れてくれた紅茶を口にしながら、確かに自分が淹れたものより美味しいな…、と少し悲しい現実を噛みしめていると、「美味いだろ？」と、リヴァイに追い打ちをかけられた。
「…美味しい。今度からリヴァイに淹れてもらおうかな…」
「…なんでそうなる。…まぁ、別に構わねぇが…」
「本当に！？」
「…嬉しそうだな」
「この上なく」←
よしっ、と心の中で呟きながら、Aは気になっていた質問をリヴァイにした。
「リヴァイ。…今日、団長が言ってた言葉の意味、…リヴァイはわかる？」
あの言葉は、リヴァイの耳にも届いていた。
リヴァイはどう思っているのだろうか……
いや、リヴァイは団長の言葉の真意を、きっと知っているのだろう
Aはそう思っていた。
「……さぁな。…アイツの思考はいつもぶっ飛んでるからな。じゃねぇと、調査兵団の団長なんざ務まらねぇ」
「…確かに、団長は私達には見えないものを見てる気がする。…リヴァイにも、見えてるの？」
Aの瞳がリヴァイの瞳を見据える。
その心の奥底を探るように。
「……どうだろうな…」
リヴァイはそう言葉を濁した。
内部の敵について示唆するのは、今は得策ではない
内部の敵の存在の可能性、次回の壁外調査の目的……
現在話をしているのは、エルヴィンと俺だけ
そして、作戦執行時においても、その本当の目的を知らされるのは、兵団の一部に限られることになっている
そして、リヴァイ班のメンバーには、―――知らされない
「……もし、俺に何かが見えてるとしたら、…お前はどうしたいんだ？」
カップをソーサーに戻しながら、リヴァイが言った。
「私は、…あなたと同じものをできれば見ていたい。でも、例えそれがわからなくても、…私はあなたを信じる」
「…………」
リヴァイはAの瞳を見つめ返した後、その頬にそっと手を伸ばした。
「…なら、…それでいい」
短く呟かれた言葉は、それ以上聞くな…、そう言っているようだった。
リヴァイに見えているもの、リヴァイが見ようとしているもの……
それが、きっとこれからの人類の行く末を、大きく左右する
リヴァイの瞳の奥にある、わずかな揺らぎを感じながら、Aはそれ以上の問いかけを心の奥に呑みこんだ――
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見えない敵7 ―攻める？ ※→←見えない敵5 ―見えない未来
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まやや - Wwwハンジwwwwwアニメでは団欒の後に出てくるからそれがここでも生かされてる(?)面白い。ちょっとえちちな展開もいい。嫉妬しちゃう、第三者目線でしか見れないから。。つら (2020年10月24日 0時) (
レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ミーナさん» コメント感謝です！！嬉しいお言葉を、たくさんありがとうございます！！本当に嬉しすぎます(>_<)夢主を含め、リヴァイ班みんなの内面の葛藤などを少しでも書ければと思っております！続き頑張ります！！応援ありがとうございます！！ (2015年12月14日 22時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
ミーナ - 素晴らしいですね！！！大好きです！すごく大好きです！！頑張ってください！！！なんか、人間らしさ…？何かが出ていて感動します！ (2015年12月14日 19時) (レス) id: 9ea20a320e (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - あいねこさん» 嬉しいコメントをありがとうございます！！感動しましたなんて…嬉しすぎです(ToT)応援本当にありがとうございます！！(*´∀｀)更新頑張ります！！ (2015年12月14日 8時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
あいねこ - すごく感動しました！これからも頑張ってください。応援します！ (2015年12月14日 1時) (レス) id: cc9f9b8f42 (このIDを非表示/違反報告)
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