隠す姿Ⅱ 【BLEACH】 (ページ46)

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93話　君を愛しているページ46

＝十番隊執務室＝

樹「隊長、最近流魂街で行方不明者が続出しているそうです」
得体の知れない事件ですねと樹は書類整理をしながら話す

『何それ怖い』
私は手を止め樹の方を見る

樹「まああまり流魂街には行かない方が良さそうですね」
朝からそんな変な事件の話を聞いて寒気がする

ガチャッ

ギ「Aちゃん！遊びに来たで」
ギンは部屋に入りソファに座る

最近ギンはよくここに来て私や樹と喋る

『ギンどうしたの？』

ギ「なんかなぁ隊士達の強化訓練を僕も手伝わなあかんねんて」
ギンは五番隊の３席だしまあ当然のことだろう

『嫌なの？』

ギ「だって僕より強い奴おらんし面白ないんやもん」
口を尖らせ足をバタバタとするギン

『逆にギンより強い人がいたらおかしいでしょ』
私はギンの頭を撫でる

ギ「せやけど…」
しょんぼりするギン

『樹相手してあげたら？』
私は少し暇そうにしている樹を指名すると樹は驚いた顔で私を見る

樹「えっ僕ですか？」
指先で自分の顔を指し驚く樹

『樹も副隊長なんだしいいかな？ギン』
私はニヤニヤして樹を見ると樹は嬉しそうな顔をする

ギ「ええで！ほな樹行こ」

樹「行ってきます隊長！」
そう言って2人は隊主室を出て行った

ー

ギンと樹が出て行ってからすぐ

コンコンコンッ

藍「五番隊副隊長の藍染です」
藍染副隊長が来た

『入っていいですよ』
私は書類に目を通しながら返事をする

ガチャッ

藍「ギンは来ていますか？」
いつもと同じような笑顔で私を見る藍染副隊長

『ギンならさっき樹と十番隊の修練場に行きましたよ」
私は書類に目線を戻し返事をする

藍「そうですか…」
扉を開ける音がしないので私はおかしいと思って顔をあげると目の前に藍染副隊長がいて私を見ている

『なっ』
私は驚いて後ろに行こうとすると手を掴まれる

藍「ちゃんと僕の事を見てよA」
私が藍染副隊長を見ると嬉しそうな顔をする

『なにか御用ですか』
私は睨むように藍染副隊長を見る

藍「フッやはり君は面白い」
笑いながら私の手を離し扉の前に着くとこちらに振り向く藍染副隊長

藍「愛しているよA」
クスッと笑いながら部屋を出て行く

『(一体なんなの)』
今になって怖くなり体が震える

『真子…』
私が呟く声は外の風の音で消えた

藍「(もう少しでA、君を…)」