Nightmare Game ～炎雷煌めく血塗れ回廊～ (ページ9)

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ＢＧＭ:スライダーページ9

｢あーもう階段上り切ったってえぇ…｣

階段を駆け上った先にあったのは途轍もない急斜面。
後ろを見れば、割と近くまで迫ってきている。

｢…どうする、巧?｣
｢…!そうだ!｣

ここで巧があることをひらめく―――!

――――――――――

｢いやっほぉーう!｣
｢うおっ、速ッ!?｣

シャーッという軽快な音と共に斜面を滑り降りていく二人。
そう、マールドのバリアをソリのように使ったのだ。

｢いいねぇ、イイペースだよ！｣
｢さーてあいつは…!?｣

ふとマールドが背後を見れば、超高速で転がりながら化物が迫ってくるではないか。

｢ぬおおおおおおおおおおおっ!?｣
｢やっべぇ!?｣
｢ファイアアアアアアアアアアアアア!!!!｣

マールドのその手のひらから炎を噴出し、無理矢理加速する。
そんな無茶をすれば普通はただでは済まないが…

｢まるでレースゲームみたいだぜ、テンション上がるなぁ～｣
｢いいから操縦頼む!｣
｢あいよ｣

今度は巧が巧みに(ﾂｸﾃｰﾝ)重心を移動して上手く転倒を防ぎつつ、更には迫る腕も避けながら滑り降りていく。

｢うおっ、右に避けろォ！｣
｢任せろ!｣

即座に右に傾けば、左を腕が通り過ぎては戻っていく。

｢…ゴムゴムの実でも食ったか?｣
｢ナメック星人かも…ってそんな場合じゃねぇ!左!｣
｢よいしょっとぉ!｣

今度も上手く避けていく。

かなり手慣れた様子の巧。
やはりゲーマーは伊達ではない。

｢よっしゃいっけぇ!｣
｢やべぇ追いつかれるぞ!｣

ところが向こうも勢いを更に増してきている。
ならばどうするか。

｢しゃあねぇ、飛ぶぞ1｣
｢マジで!?｣
｢大マジだ!いいから掴まれ!落ちんなよ!｣
｢了解｣

前方にバリアで小さなジャンプ台を設置する。

勢いそのままにそこへ突入し…