飛躍の炎 ページ10
「うおっすっげ飛んでる!」
「…ふぅ、何とかなったか…」
現在進行形で、二人は空を飛んでいる。
乗っていたソリからは翼のように横にバリアが生え、炎の推進力と風の力を生かして長距離の滑空を行っているのだ。
バリア自体には重さが殆ど無い為、浮かぶのは意外と楽だったりする。
「おーおーいい眺めだなこりゃ」
巧が見下ろせば、透明な足場の遥か下には良くわからないギミックに挑んでは命を散らす人々の姿があった。
「…酷いな…せめて生きねぇと」
一人そう呟く巧はここであることに気付く。
「そういやマールド、お前やけに静かだな?」
「…!あぁスマン、ちょっと考え事をしてたんだ。」
ふと気づいたように反応するところからも相当考え込んでいたのだろう。
しかし…
「どーもおかしい。でもその違和感がわからないんだよな…」
確信とまでは至れていないようだ。
「あー…それは僕も思った。なんか妙なんだよなぁ…」
「でもそれが何かわからんというな」
しかし何かの手掛かりにはなるだろう。
ひとまずは生き残ることだけを考えることにしたが、頭の片隅に残しておく。
そしてそうこうする間に高度は次第に下がっていく。
もう化け物は見えなかった。
ゆっくりと体制を整え、滑らかに着地することに成功した。
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ルーチェ(プロフ) - しゅき() (2022年11月4日 16時) (レス) id: b38fd54f9d (このIDを非表示/違反報告)
アゲハ??@ペテ神(初心者)#エタフェア?色担当(プロフ) - 好き()っていうか授業中に読んだら吹いた() (2022年11月2日 11時) (レス) @page17 id: 759cc49492 (このIDを非表示/違反報告)
クロロフィル@深緑の指揮者/あるりーす(プロフ) - 待ってなんでオリジナル5位入ってんの…? (2022年10月21日 22時) (レス) id: e7bd3124a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロロフィル@深緑の指揮者 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ugt8ragist4/
作成日時:2022年10月12日 20時