同じ人間ではないか！ ページ3
バキバキバキバキッ、という奇怪な音に気がついたときにはすでになにやら大きなものが
地面に落下したような震動が伝わった。
大君と佐為が碁を打っていたときのことだった。
大君「何事だ？」
佐為「私が見てきましょう。ちょうど終盤ですし」
今日もさすがの大君も佐為には敵わない。
しかし、双方どこか物足りなさを感じる一局であった。
〜〜
音のした方へ行くとすでに人だかりができていた。
ありえないことに、人が空から落ちてきたそうだ。
その人は四肢をぴったりと覆うような、見たことのない柄をした服を着ていた。
髪は頭部の輪郭が見えるほど切りそろえてあり、前髪だけ金色に染まっている。
「これは鬼の化身ですな」
そう言って人をのけて入ってきたのは、佐為と同じく囲碁指南をしている菅原顕忠である。
『鬼ですと！？』
『私はてっきり神がらみかと』
顕忠「神ならこんなに無様に落ちてくるものか。しかもこの姿！鬼が人に化けて失敗した
としか思えん」
ならば我々はどうしたら良いのか、とさらに騒がしく
顕忠「早い所、祓うか処分したほうがみのためであろう。このような者が都に災いを
もたらすものだ」
誰か専門の者を呼んでこい、と偉そうに命令する。
しかしそう簡単に動ける訳がない。囲碁指南として大君の側にいるとはいえ、命令する
立場ではないのだから。人を動かす権利など持ち合わせてなどいない。
祓う、処分。
つまりはそこに倒れている人間を、顕忠は殺そうとしているのだ。
佐為「待ちなさい！その者を処分するとはどういうことです！？」
顕忠「そのままの意味ではないか。災いがもたらされる前に殺すのだ」
佐為「何てことを！同じ人間ではないか！！」
顕忠「ならどうするというのだ！？調子の狂った者の指図など受けん！同じ囲碁指南として
恥ずかしいわ！！！」
佐為の不調は知る人ぞ知る訳アリの事情であったが、この場で公にすることではない
しかしそれに屈せず、佐為が発した言葉はあまりにも衝撃であった。
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ゆいこ - 「指導」が抜けてんじゃねえかああああ！！何やってんだ私は！寝ぼけてるね！！ (2018年4月27日 1時) (
レス) id: fcf1b66702 (このIDを非表示/違反報告)
Giu(=nagomi)(プロフ) - 風葵さん» ありがとうございます！時々放置プレイしちゃってすみません汗 期待に応えられるように頑張ります！ (2014年8月31日 3時) (レス) id: 182e7cbf83 (このIDを非表示/違反報告)
風葵 - こんにちは！いつも密かに作者様の作品楽しみにしてます！更新頑張ってください！（●＾ω＾●）/ (2014年8月28日 21時) (レス) id: 72fc14db9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Giu(=nagomi) | 作成日時：2014年4月2日 19時
