たった二文字が言えなくて 【朔間凛月】

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※お話の流れは、2→1→3となっております。分かりづらく作ってしまい、申し訳ありません。



凛月side



貴「あーもう、バカのせいで電車乗り過ごしたじゃん！」





凛「何で俺のせいなの…」





貴「さっさと起きないからでしょ？！大体、電車内で寝るな！起こすの大変なんだからね？！」





凛「はいはい」





貴「背骨折r」





凛「誠に申し訳ありません」





貴「よろしい」





…なんか、Aに遊ばれてるような気がする





よし、仕返ししよう





凛「あ、あそこにま〜くんがいる」





貴「え？真緒？」





キョロキョロと周りを見回しているA





いない人をそんなに真剣に探されると、面白い





大体、学院前の駅は過ぎたから、乗ってるはずないんだけど





凛「…ほんとバカ(ﾎﾞｿｯ」





貴「聞こえてるし」






凛「地獄耳なの？」





貴「……凛月が言ったことなら、全て聞こえてるよ」





凛「え……」





何で急に凛月って呼んでんの？





しかも、さりげなく上目遣いで俺を見てるし





凛「…どうしたの？変な薬飲んだ？」





貴「……………バカ！凛月のバカバカバカ！！」





凛「え、何なの……あと、Aの方がバカだよ」





貴「乙女心分かってなさすぎでしょ！」





凛「…Aに乙女心なんてあったの？」





バカしか言ってないような幼馴染みに？





女子と呼べないぐらい口悪い幼馴染みに？





オトメゴコロぉ…？





貴「うるさいし失礼極まりないからね」





凛「だって事実だし」





貴「傷抉ってるっつーの」





凛「慰める気ないもん」





貴「…はぁ。もう良い。降りるよバカ」





凛「何でいちいちバカってつけるのさ…」





貴「バカにバカってつけて何が悪いんですかー」





あ、これ根に持ってるやつだ





めんどくさい幼馴染みを持ったなぁ…





貴「だから聞こえてるって」





凛「ついにテレパシーが使えるように」





貴「なってない。声に出てた」





凛「そこはそうだよって言うところでしょ〜？」





貴「知らん。置いてくよ」





一人で改札を出ていくA





凛「あ、待って〜」




んん……人が多すぎて動けない……





何でA、すぐに改札通れたの…







凛「やっと通れた…A〜？」





貴「こっち。早く行くよ」





凛「…ん」







(Aはいっつも待ってくれるよね)


(じゃあ置いてく)


(じゃあって何…)

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