【あんスタ】朝比奈さんの幼馴染引きこもり脱出日記【月永レオ】

８． ページ9

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そこで会話が区切れ、セナくんは歩き出した＿＿。と思ったのだけど。

意外にもセナくんはしゃがみ込んで、私と一緒に猫ちゃんを眺めはじめた。


『？……えっと…？』

セナくんは何も言わなかったけれど、彼がしゃがみ込んでしばらくしてから、二匹の猫ちゃんのうちお兄ちゃん猫のほうが彼の足元にすり寄っていった。



『……わぁ、すごい……。その子、全然自分から近寄ってきてくれないのにぃ………。』

「ふふ、なかなか見る目ある猫じゃん。」

『はぁん？！どういうこと〜？喧嘩売ってるぅ？』


そんな会話をしていると、私の足元にふわふわとしたぬくもりが現れる。見れば、小さいほうの、妹の猫ちゃんがすりすりとくすぐるように頬ずりしている。



『………ひぇ……。やばい、どうしたの君たち。今日距離感がおかしいよ。

え、これ撫でていいやつ？撫でようとしたら逃げられたりする？あ、そういえば今日まだおやつあげてない……なるほどおやつがほしいんだなおまえたち〜！』


なんて言いながら、手に提げていた買い物バッグの中から猫用のおやつを取り出す。


すると、寄ってこなかった猫ちゃんたちも寄ってきて、私の足元が幸せなことになる。


『あは、えへへへ……猫ちゃんがいっぱいだぁ……しあわせぇ〜………！』

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