桐皇のマネージャーは原澤監督の娘？！

＊９＊　睡魔からの救出 ページ15

結局その日はイライラしっぱなしで、なかなか寝れなかった。


イライラの原因はもちろん《アイツ》。
勝手に電話切るとかありえない!!!
明日会ったら覚えてなさいよ!!!とか思ってた。


なかなか寝れなかったのは、いつも寝落ちしちゃってるラジオを最後まで聞いていたから。
しかも、ケータイ小説を読んでたから尚更寝るのが遅くなった。


貴女「…ね、眠い…」


今は数学の時間なんだけど、やっぱり眠い…


先生「だから、この式はこのようになるのであって…」


ヤバイ…寝てしまう…
起きなきゃ!!と思っても、睡魔には勝てず夢の世界に行こうとしていたら


「あのっ、原澤さん…これ渡してくれって言われたんだけど…」


私の一つ後ろの席の女の子が小さな紙切れを渡してきた。


貴女「ん？なんだろ？ありがとね」


そう言って私はその小さな紙切れを受け取った…のと同時に、教室で廊下側の席にいる男子と目が合った。


貴女「…《アイツ》かぁ!!」


あまり響かない程度に小声で叫んだ。
…そう、昨日勝手に電話を切った《アイツ》。
しかも何故かニカッと笑いながら小さく手をふってきた。


貴女「ハァ…」


なんなのよ。


とにかく私は、さっき渡れた小さくたたまれていた紙切れを開いて見た。


【桐皇バスケ部のマネージャー様へ

また裏モードでバスケやったんだって？
オマエ、前と違うんだから無理はするなよ？
それと、オマエは一応仮にも女子なんだから制服でやるのはやめた方がいい。せめてジャージを着ろよな。

dyみんなのスケットマン】

本当に心配してくれたんだ、と私はやっとわかった。


…でも色々ツッコミたい。
まずはなんで「桐皇バスケ部のマネージャー様へ」なのに「みんなのスケットマンより」じゃないのかって事。
しかも「by」じゃなくて「dy」になってるし…
いや、そーゆー奴だってゆうのは私が一番知ってるんだけど…うん。


貴女「ったく、もうちょっときれいに字書けないのかな…」


【なんか心配かけちゃったね…でも、ありがとう。
あと、『一応仮にも』って酷くない？ｗｗ私だってちゃんと女子ですから!!
…ほんとは言いたいことたくさんあるんだけど…まぁ、またバスケ部来てね★】

私は小さなメモ用紙に書いて、「回してもらってもいいかな？」と頼んで回してもらった。


メモ用紙が渡ったようで、《アイツ》はまた私の方を見て小さく微笑みbとした。


貴女「…今日の練習メニュー考えなきゃね!」


眠気が飛び、やる気が出た気がした。

＊10＊　練習…４倍ね？→←＊８＊　突然の電話

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