２度目 ページ2
〜A視点〜
お昼を食べていると、真緒からメッセージが届いた。
真緒『放課後、夢ノ咲に来るか？』
真緒『警備員がいるけど、俺から言っとけば大丈夫だと思う。』
…ごめん…わたし多分、
真緒いないと無理。
A『真緒はついてきてくれないの？』
すぐに返信が来る。
真緒『俺、今日生徒会。』
…嘘…。
真緒『今日ばかりは一人で行け。
帰りは一緒に帰ろうぜ。』
幼い頃から、誰かに話しかけるときなんかは
真緒について行ってもらってたからね。
A『…絶対だからね？』
真緒『おう。じゃあ、校門のところの警備員には、名前と学校名を言うんだぞ？』
A『了解。』
真緒『頑張れよ！』
真緒にここまでしてもらって、凛月に会わないわけにはいかない。
何が何でも話して見せる。
ー放課後ー
…来てしまった夢ノ咲！
夢ノ咲の門をくぐるのは人生で二度目。
警備員はどこだ？
あ、いました！
A「すみません！〇〇高校１年のAAと言います。
幼馴染の衣更真緒に用事がありまして…。」
警備員「あぁ、あなたでしたか。
衣更くんから伺っています。どうぞ。」
あっさり通してもらえた。
あとは…凛月を探すだけなんだけど…。
こんな広い学校のどこを探せばいいのか…。
レッスンしてるよね多分…。
校舎にまで入れと！？
流石にそれはまずい…。
あ、でも、知ってる人何人がいるし、その人たちに会えばいいんだ。
中でも創くんは、確か同じ部活だったよな…。
いつでも来てって言ってたし、そこに行けばいるだろうか…。
学院内の地図を見る。
紅茶部は確か…。
ガーデンなんとかってところでやってたような…。
あ、あった。
ガーデンテラス。
ここから近い。言ってみよう。
色々教えてくれてた真緒に感謝だな。
少し歩くと、綺麗な食堂のような場所があった。
そこには、見たことのある水色の髪が…。
創くんだ。
でもその奥にもうひとりいて…
思わず近くの机の下に隠れてしまった。
案外近い…バレる…。
いや、でも、許可はもらってるし大丈夫だよね？
創 「いいお天気ですね〜♪」
「そうだね。
こういった日に飲む紅茶は美味しいよね。
創くんが淹れてくれたからかもしれないけれど。」
創 「いえいえ。お茶っ葉が美味しいだけですよ♪」
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