【戦国BASARA】月夜に揺れる、忍の心＿＿＿。【Part３】

【七十四話】私の方が ページ15

A「＿＿＿み、たい、な…感じです…」

政宗「真田幸村……」

家康「…真田も真田で、酷い運命だな。」



じゃあ、幸村様の場合も、全て私の勘違い…？それで、幸村様を苦しめて…。

は、はは……裏切り者じゃない、だとか言っておいて…裏切り者じゃん…。

優里ちゃんは、信じてくれていたんだ……どっちにしろ、裏切っちゃったな。


なんて考えていると、小十郎さんが頭をポン、となでてくれた。

どうしたんだろう。そう思い、小十郎さんの顔を見ると、少し優しい表情だった。



小十「A、焦るな。時間はまだあるんだ。落ち着いたら、また見ろよ。」



今のは小十郎さんなりの優しさかもしれない。そうだよね、焦らなくていいよね。

落ち着いて見よう。でも、隣に誰かいてほしいな……。

そう思って、辺りを見回していると、政宗さんと目があってしまった。



政宗「どうした、A。」

A「いえ、あの……次は佐助だから、怖いので…隣に、いてほしいなって……」

政宗「A……」



あはは、いくら誰にでも優しい政宗さんだからって…自分、甘えすぎじゃないの？



A「や、やっぱダメですよね、ごめんなさ＿＿＿。」



ごめんなさい。と言う前に政宗さんが私の左ににストンっ、と座った。

そして、無言で優しく手をつないでくれた。暖かいなって思ってしまった。

すると、家康さんも私の右に座ってこう言った。



家康「ワ、ワシにも頼ってほしかったぞ…」



そう言って、子供のようにぎゅっと手をにぎってきた。

大きい子供だな、なんて思ってしまったぐらいに甘えてきたからね。









よし、次は佐助の場合だ。頑張ろう。

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