私とテニス部 (ページ7)

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女生「Aちゃん、ありがとう」

「だからAちゃんじゃなくて、
先生でしょ？」

はぁ…
何回言えば聞いてくれるのか…。

まあ、
それも可愛いんだけどね(笑)

「じゃあ、お大事にね」

私がそう言うと、
女子生徒は教室に戻って行った。

後片付けをしていると、

" 越前先生。
至急職員室まで来て下さい "

と放送があり
急いで職員室に向かうと
腕を組んでいる学長が立っていた。

学長「急に呼び出してすまんね。
実はテニス部の副顧問の
松本先生が出張から
帰ってくる途中に事故にあってね…。
入院することになったんだ」

「松本先生は大丈夫なんですか？」

どうやら相手の居眠りが
原因での事故らしく、
命には別状はないけど
肋骨と足を骨折する
大怪我らしくて
すぐには退院できないらしい。

学長「いや、そこでだな。
松本先生の代わりに越前先生が
テニス部の副顧問をしてほしいんだ」

テニス部の副顧問！？

「いや、無理ですよ！
テニスどころか、
ルールすら知らないですから」

逆に足でまといだよ。

学長「そこを頼むよ。
松本先生が直々に
越前先生がいいと
私に頼んできたし、
それに元看護師なら
こちらとしても安心だからな。
よろしく頼むよ！」

ポンッと肩をたたかれ
" はははー！ "

と笑いながら帰って行った。

む、無理だよーー！！！