私とテニス部 (ページ39)

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「あー！！
リョーマくん、もうこんな時間だよ。
おば様が待ってるから帰ろ？」

リ「了解」

私はみんなに手を振って
リョーマくんと
駅までの道を歩いた。

「遠かったんじゃない？
大丈夫だった？」

部活が少しだけだったといっても、
練習で疲れてるだろうし
それに家とは真逆だったし…。

リ「俺が迎えに行きたかったから。
ただそれだけ」

それだけって…もう…。

素直じゃないんだから。

「ありがとう、リョーマくん」

リ「別に」

知ってるよ。

私のこと心配して、
迎えに来てくれたこと。

前におば様から聞いたことがある。

" Aちゃんに変な男が
寄って来ないように
虫除けになるんだって "

っておば様が話していたこと。

「リョーマくん、ありがとね。
そういうところ好きだよ」

リ「はっ！？いきなりなに？
意味わかんないんだけど」

「ふふ、何でもなーい。
お腹空いちゃったから
早く帰ろう、リョーマくん！」

私はリョーマくんの手を握り
歩いて行った。