私とテニス部 (ページ18)

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？「それより赤也、
頭撫でてもらえて良かったのぉ」

？「ちょっ！？仁王先輩！」

あ…やっぱりマズかったかな？

私はそんなことを思いながら、
くせっ毛くんに処置名簿を渡した。

「悪いんだけど、
これに学年と名前、
怪我した原因を書いてね。
処置のところは私が書くから大丈夫よ」

それを受け取ったくせっ毛くんは
カキカキと書き始めたから、
書きおわるまで
保健室の窓を開けたり
カーテンを束ねたりしていた。

？「書けたっスよ」

「ありがとう。
切原赤也くん、2年生なのね。
朝練で…って
切原くんは何の部活に入ってるの？」

私は切原くんから
受け取った処置名簿に
処置した内容を書き込みながら
聞いてみた。

赤「ええーっ！！」

？「お前さん…
本当にわしらのこと知らんのか？」

なんか…
まずいこと言った…よね？

「ごめんなさい。
今年の四月に来たばかりで、
まだ把握できてない生徒もいるから…」

これは早急に覚えなきゃまずい。

赤「珍しいこともあるんスね。
俺はテニス部。
こう見えて2年生エースなんだぜ」

仁「わしは仁王雅治。3年じゃ。
赤也と同じテニス部」

テニス部だったんだ…。