全部、偽物。６ ページ6
side：A
「みんな、お疲れ様！ ドリンクだよー！」
桃井さんが、体育館に響くような声を出しながら入った。
すると、カラフルーズが駆け寄ってきた。キセキのみなさん。すごい、実物だ。
わたしより一回りも大きい彼らを、わたしは見上げた。
「桃っちー！ タオルちょうだいっスー！」
「の前に。………はいっ、ドリンク！」
「っあ、いや、俺の前に、緑間っちにあげてくださいっス。」
「なんでなのだよ！！！！！」
一旦コントをした彼らは、わたしの存在に気がつく。
その途端、まるで邪魔者を見るような目に変わった彼ら。びくっと肩が小さく動く。ゴクリと唾を飲んだ。
「誰スか？ その子。桃っちの、友だち？」
「クラスメートの文野さん！ドリンク作るの手伝ってもらったの！」
「ふーん。」
黄瀬くんが、わたしをじろりとみた。思わず視線を逸らす。桃井さんと、見る目が全く違う。
自分がここにいてはだめなんだという気分にさせられる。
居た堪れなくなって、怖くなって、桃井さんにいう。
「ごめん！ 桃井ちゃん！今日は帰るね！」
「えっ、文野さん！？」
「よく考えたら、わたし、門限もう直ぐだった。」
手を合わせて、わたしは体育館を出た。門限？ そんなの嘘。わたしに、門限なんかない。
わたしは、普通の小幅で歩いていたのだが、だんだんと早歩きに変わり、いつしか走っていた。
あの目、懐かしいなあ。いつぶりだろう。
わたしは次第に、首元を占めていた。消えろ。消えてしまえ。死んでしまえ。
この感情ごと、どっか行け。そしてそのまま、いなくなれ。
願わくば、いっそわたしを殺してください。
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雫@更新おそめ(プロフ) - かなあんこさん» わああ！！ありがとうございます！！この作品でのログインができなくなったので、続編を教えいただいてそちらから読んでいただけると幸いです！！コメントありがとうございます！！！！ (2019年2月17日 16時) (
レス) id: 6d0f7297ef (このIDを非表示/違反報告)
かなあんこ - これからも頑張ってください！ (2019年2月17日 16時) (レス) id: 6f512e0d90 (このIDを非表示/違反報告)
しずく@眠たがり(プロフ) - 彩香さん» 嬉しい言葉ばかり……！！とても嬉しいです！！更新は不定期ですが、完結を目標に頑張っています！！応援ありがとうございます！！ (2018年5月26日 13時) (レス) id: b32b3b54dc (このIDを非表示/違反報告)
彩香(プロフ) - 夢主ちゃんにとても共感しました！とてもおもしろいです！続き楽しみにしています!!更新頑張ってください!! (2018年5月20日 0時) (レス) id: 4f9723570f (このIDを非表示/違反報告)
本城真央(プロフ) - 夜月郁さん» 共感してくれましたか！！ すごく嬉しいです！！！ ということは、夜月都さまも、かなり辛い経験をなされてるのですか……？ なるべく、皆様に当てはまればいいと思ったので、そう言ってもらえると嬉しいです！ 頑張ります！！！！ (2017年4月12日 22時) (レス) id: 903a53cab6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しずく@眠たがり x他1人 | 作成日時：2015年11月13日 18時
