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テレビ局の方が帰ると安心しきったのか
私はその場にへなへなと崩れ、座った。
「おつかれー！
なかなかよかったぜ！ヒャハ」
倉持くんがニカッと笑いかけてくれた。
「倉持くんありがとう…
あ、小湊先輩先程はありがとうございました！
…ってあれ？」
さっきまでいた小湊亮介…
小湊先輩の姿が見当たらない。
「あ、亮さんならさっきどっか行ったぞー
お前感謝しろよー？
亮さん、今日ずっとお前のこと心配して
様子伺ってたんだからなー？
しかも途中でそっちの異変に気づいて
とっさにフォローしに行ってくれたんだからなー
俺なんて監督の守備練ハードすぎて
亮さんが行くまでぜんぜん気づかなかったし、
ってか亮さんよく余裕ぶっこいていられたよな…ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ」
途中から倉持くんの言ってることは
まったく頭に入ってこなかった。
小湊先輩…本当はいつも心配してくれてた…？
この前のもそれであんなに厳しく…
そう思うと申し訳ない気持ちが
こみ上げてきて一刻も早く謝りたくなった。
「ごめん、倉持くん
私小湊先輩のどこに行ってくる！」
「あ？おう…
…っておい！
俺まだ話の途中…
っていねぇし…」
私は小湊先輩を探しに行った。
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作者名：ゆめ | 作成日時：2016年6月21日 10時
