60話 ページ10
遠くにいても母親を見ることが出来る！と、早いだ気持ちでアランは願った。
「かーちゃんをみせて！」
けれど、鏡は何も映さない。期待が大きかった分、使いこなすことが出来ず、アランはこっそり泣いた。
『アラン、アラン。』
「ふっく！ひっく。ちゃむす・・・、かぁちゃんにあいたい。おうちにかえりたい」
『泣かないで。アラン。君は誰だい？』
「う？」
『君は僕の王。つまり『音』は君の
ーーーーー鏡に力を与えればいい。お喋りができるようにね。
アランは鏡に自分のルフを分け与えた。
シャロットが鏡を見たときには、透視魔法だけだった鏡に音魔法が加わり、ルフを与えたことによって自我が芽生えたようにガイドまでするようになっていた。
「どうやったんだい？」と聞いても、アラン自身どうやったのかよくわかっていないようだった。
「しゃろっとがおはなしして。ぼく、おはなし、わかんない」
「おや。主人を困らせるなんて、なかなか
いつの間にか『鏡よ、鏡』と声をから、見たいものを言うというルールが出来ていた。
面白いと純粋に思う。
「鏡よ、鏡。煌帝国、練 紅炎を写したまえ」
『承知しました』
「うつった！！」
ぱっと鏡に映ったのはまさしく、牢に繋がれている紅炎の姿だった。
特にやつれている様子がないのは、流石軍人といったところか。
けれど、アランはじっと鏡に見入っている。
「くらいね」
「時差があるからね。向こうは夜のようだ」
「こーえんくん、なんかへん。ほら、よくみて」
「確かに、自力で動けていないようにも見えるけど、これじゃよくわからないな」
「かがみよ、かがみ。もっとおっきくうつして！」
『承知しました。人物をアップにします』
便利だ。
物凄く。
こんなものが世の中に流通したら人の暮らしは大きく変わるだろう。
先ほどよりも紅炎が大きく映し出された。
「両足と左手かな？赤黒く変色している。おかしいね。今更
牢と言う場所もあって、画像全体が薄暗く、変色
病か。
外部的
流石のシャロットでも、これだけで診断を下す事は不可能だった。
「ねぇねぇ。ぼくのでばんまだー？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 36人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
飛燕(プロフ) - しーちゃんさん» ありがとうございます。遂に第四章始まりました。宜しくお願いします！ (2018年11月29日 6時) (
レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 飛燕さん» アランくん、本当にお疲れ様でした！！ゆっくり休んで下さいね(>_<)紅炎様は主人公とコレットと暮らせないんですか！？( ；∀；)シャロットの手伝いはいいと思うけど姿変えちゃったら、、、(..)続きがきになります。更新頑張って下さい！！ (2018年11月21日 19時) (レス) id: d93e3097a1 (このIDを非表示/違反報告)
アカリ - 飛燕さん» 判りました！就活活動など頑張って下さい!! (2018年11月18日 9時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - アカリさん» 大変申し訳ありませんが、すぐにリクエストにはお応えできません。大変申し訳ありません (2018年11月18日 9時) (レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - アカリさん» お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。文豪スレッドッグスは名前くらいしか知らず、加えて作者自身学生ではありますが、卒業試験や卒業作品展、就職活動など時間が取れにくい状況にあります。 (2018年11月18日 9時) (レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
