59話 ページ9
なんのためにラインを引いたのか、なかなかのはみ出し具合だ。
「おめめはくろ。くろー。」
ぐりぐり大きな丸が左右
アランに文字を覚えさせたいというアンナの気持ちはわからなくもない。
アンナのように始めからやる気がある子に勉強を教えるのは、そう難しくない。
けれど、アランのように全くやる気がない子供をどうやって机に向かわせるべきか。
うーーーん、と密かに頭を悩ませてしまった。
「おや。昼下がりに
「兄上！」
ハルを引き連れて現れたシャロットにパットは慌てて立ち上がった。
「いいんだよ。座っておいで。随分学業を頑張っていると聞いたよ。たまには息抜きも必要だ」
「はい！」と元気よく返事をしたパットは、気にかけてもらえていると知って嬉しい。
その一方で、ハルは
「お絵描きですか？上手ですね」
「うん！これ、ハルだよ。こっちがりゅーせーで、これがぼく！いま、ぱっとをかいてるの！」
あまりにも幸せそうにハルが笑うから、アランも嬉しい。
ちゅーっとストローで勢いよくオレンジジュースを一気に飲んだアランは、じゅじゅっとお行儀の悪い音を立てて、最後まで飲みきった。
「流星から連絡がありました。予定通り、刑が執行されると」
そうなの？と、首をかしげたアランは、おもむろに鏡を取り出した。
バルバッドを手中に収めたのは、シャロットが当初考えていたより
煌帝国は軍事用魔法具に対する研究が進んでおり、最新鋭の魔法具が使い放題である。
今、アランが手にしている鏡がまさしくそれだ。
アランは
「かがみよ、かがみ。こーえんくんをうつして！」
アランが元気よく話しかけると・・・。
『『こーえんくん』というキーワードでは検索出来ませんでした。具体的な地名、実名などでもう一度お試しください』
などと受け答えまでする。
ぶうっと頬を膨らませたアランだったが、しょせん道具。ご機嫌取りまではしてくれない。
「母上が恋しくなったらこれをご覧」と、紅輝がハルを介し贈ってくれた鏡だったが、当初は一方的に希望を伝えるだけで、受け答えする能力はなかった。
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飛燕(プロフ) - しーちゃんさん» ありがとうございます。遂に第四章始まりました。宜しくお願いします！ (2018年11月29日 6時) (
レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 飛燕さん» アランくん、本当にお疲れ様でした！！ゆっくり休んで下さいね(>_<)紅炎様は主人公とコレットと暮らせないんですか！？( ；∀；)シャロットの手伝いはいいと思うけど姿変えちゃったら、、、(..)続きがきになります。更新頑張って下さい！！ (2018年11月21日 19時) (レス) id: d93e3097a1 (このIDを非表示/違反報告)
アカリ - 飛燕さん» 判りました！就活活動など頑張って下さい!! (2018年11月18日 9時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - アカリさん» 大変申し訳ありませんが、すぐにリクエストにはお応えできません。大変申し訳ありません (2018年11月18日 9時) (レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - アカリさん» お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。文豪スレッドッグスは名前くらいしか知らず、加えて作者自身学生ではありますが、卒業試験や卒業作品展、就職活動など時間が取れにくい状況にあります。 (2018年11月18日 9時) (レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
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