89話 ページ39
確かにアランは寝つきがいい方だが、こんなに突然眠るものだっただろうか。
『いつ目覚めるかわからない、長い眠りにつかれます』
ゾッとした。
まさか・・・！
まさか！！
「ちょ・・・、アラン！アランってば！」
アランの体を乱暴に
「なぁあに？ぼく、ねむいの！しーして！」
「ややっこしい事してんじゃないわよ！もう！」
アンナの怒りなどどこ吹く風。
あっさり眠りについたアランの寝顔に、どうしようもない不安が広がった。
アランが深い眠りにつくと、見慣れた場所に
夜空のような景色。優しい星の光の中で、尽きることのない美しい音楽が流れていた。
それは太陽の歌であり大地の
風の響きであり海の声。
音のジンに相応しい場所だった。
アランが目をこすりながら歩いていると、嬉しそうにチャムスがアランを迎え入れた。
「おかえり！アラン」
「ちゃむすぅ。ぼく、ねむい」
愛情を示すように、全身をアランに擦り付けるチャムス。
「たくさん頑張ったからね。休息が必要なんだ」
チャムスが言わんとしていることがアランにはわかった。
眠りにつけと言いたいのだ。
「うん。でもまって。あとちょっと。もうすこしだけだから」
まだ、やり残したことがあるから。
＊
「やぁ。おはよう。
翌朝、昨日よりも幾分か回復した様子のシャロットの側には2人の青年が控えていた。
そこまではいい。
問題は、籠の中でちらちら周囲を見回す赤ん坊の存在だ。
いかにも肌さわりが良さげな色白の肌に、生えてきたばかりの黒い髪。
絹の布に大切そうに包まれた赤ん坊は、その装飾を見る限り男だろう。
紅炎には１つの予感があった。
「では、改めて自己紹介をしよう。僕の名はシャロット・アルパ。アルパ国国王だ」
そしてと目配せすると、
「僕の弟で、Aの後任を務める、ココット・アルパ」
「ココットです」
ビシッと頭を下げたココットの横で、パットが愛想よく微笑む。
「末っ子であり、前国王のパット・アルパ。それから、僕の息子。コレット・アルパだ」
コレット・・・。
我が子の名だった。
親の欲目かもしれないが、
大きくあくびをしたコレットは、特にぐずる様子もない。
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飛燕(プロフ) - しーちゃんさん» ありがとうございます。遂に第四章始まりました。宜しくお願いします！ (2018年11月29日 6時) (
レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 飛燕さん» アランくん、本当にお疲れ様でした！！ゆっくり休んで下さいね(>_<)紅炎様は主人公とコレットと暮らせないんですか！？( ；∀；)シャロットの手伝いはいいと思うけど姿変えちゃったら、、、(..)続きがきになります。更新頑張って下さい！！ (2018年11月21日 19時) (レス) id: d93e3097a1 (このIDを非表示/違反報告)
アカリ - 飛燕さん» 判りました！就活活動など頑張って下さい!! (2018年11月18日 9時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - アカリさん» 大変申し訳ありませんが、すぐにリクエストにはお応えできません。大変申し訳ありません (2018年11月18日 9時) (レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - アカリさん» お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。文豪スレッドッグスは名前くらいしか知らず、加えて作者自身学生ではありますが、卒業試験や卒業作品展、就職活動など時間が取れにくい状況にあります。 (2018年11月18日 9時) (レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
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