64話 ページ14
あのまま紅炎が抵抗していたら、兵士たちの多くは死に絶え、その
そうなれば、煌帝国中で再び血で血を洗うような、泥試合いが始まっただろう。
「シンドバッドが作り上げたストーリーはこうだ」
シャロットにしては、珍しく感情を表に出した、皮肉げな口調だった。
「紅徳帝親子の魔の手にかかり死んだ白龍の父兄。後見もおらず、日陰の身だったが、義兄弟達の侵略行為に疑問を感じ、七海連合と手を組んだ。無事
前提からして、事実無根だ。
そもそも生きてこられただけでも、どれ程の幸運かわからないのか。
悔しさのあまり、その場にいた紅炎側の人間は口もきけなかった。
口を開いたら、幼い子供の前で
ググッと握りしめる拳が肉に食い込んでいく。
出来るならば胸をかきむしりたいくらい苦しい。
何故。
何故、自分達はあの時・・・！！
悔やんでも悔やみきれない後悔だけが襲いかかってくる。
「ぼくがいるよ！」
アランの必死な声だった。
「ぼくが、こーえんくんをたすける！だから、だいじょうぶだよ！」
「そう。そしてアランは君達が助けるんだ。いいね？」
にっこり笑ったシャロットに「やられた」という敗北。
アランの光が強くなればなるほど、シャロットの策にハマっていく。
ふっと肩の力を抜いた眷族達は、忠誠を意味する礼を取った。
「「「「御意に！」」」」
安堵の笑顔を見せた章妃だったが、ふと気にかけていたことを思い出した。
「1つ気になっていることがあるのですが、宜しいでしょうか」
「何かな？」
「以前おっしゃっていられましたね。『その願いの対価は受け取っている』と。あれはどういう意味でしょうか」
章妃が思いつく限り、異国の人間で、これほどの大物を引っ張りだしてまで、紅炎を助けようとする人間など限られている。
大体の想像はついていたが確証が欲しかった。
「僕の最愛の人が願ったんだよ。彼を助けて欲しいと。」
やはり。
紅炎が生涯でたった1人、我儘を通して手に入れた妃。
アルガン島に行ったきり姿を消したが、彼女も紅炎の救出を考えていたのだ。
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飛燕(プロフ) - しーちゃんさん» ありがとうございます。遂に第四章始まりました。宜しくお願いします！ (2018年11月29日 6時) (
レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 飛燕さん» アランくん、本当にお疲れ様でした！！ゆっくり休んで下さいね(>_<)紅炎様は主人公とコレットと暮らせないんですか！？( ；∀；)シャロットの手伝いはいいと思うけど姿変えちゃったら、、、(..)続きがきになります。更新頑張って下さい！！ (2018年11月21日 19時) (レス) id: d93e3097a1 (このIDを非表示/違反報告)
アカリ - 飛燕さん» 判りました！就活活動など頑張って下さい!! (2018年11月18日 9時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - アカリさん» 大変申し訳ありませんが、すぐにリクエストにはお応えできません。大変申し訳ありません (2018年11月18日 9時) (レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - アカリさん» お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。文豪スレッドッグスは名前くらいしか知らず、加えて作者自身学生ではありますが、卒業試験や卒業作品展、就職活動など時間が取れにくい状況にあります。 (2018年11月18日 9時) (レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
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