無題４２ ページ42
そりゃもう、頭は真っ白です。
何なの、あんていくに隻眼の梟がいて？
トーカちゃんは喰種で？
有馬さんはやめろって言ってる。
何なのよ。
ちょっとくらい、いろんな人と笑いあって何が悪かったの。
私は異質の捜査官だってことはわかってる。
今後の人生、短いんだからちょっと遊んだってバチは当たらないと思ってた。
トーカちゃんは、何を思って私と遊んだのか。
A「な、にを言ってるんですか」
有馬「作戦に参加しないというなら、やめればいい。
Aは班ひとつ分の戦力だから、もしかしたらAがいなかったら俺らは死ぬかもね。
どうする？今逃げて、仲間を見殺しにするか、喰種を殺すか」
士皇「ちょ、有馬さ…」
有馬「Aには選ぶ権利がある。決めるのはお前だ」
有馬さんはそう言い残し、執務室を出た。
有馬さんの言ってることは全て正しい。
たしかに、私は強いから、私が抜けたらその分人が死ぬかもしれない。
それを知った上で、私は逃げる？
そんな事できない。
でも、芳村さんや、トーカちゃんと戦える？
宇井「A…」
A「コオリぃ…」
迷って迷って、決断を出せばいい？
そんな時間なんてない。
私は早く決断を出さなければならない。
それが怖くて、また私は泣いてしまった。
もっと強くなりたい。
◆◇◆
しばらく泣いたあと、ハイルが言った。
ハイル「何があったかは知らんけど、私はAさんと戦いたいんよ」
続いて、士皇たちも口を開いた。
士皇「Aさんがいなくなるのは寂しいなあ」
夕乍「何だかんだ言って、皆Aさんの事大好きだし」
理界「うん。こっち側を選んでくれると嬉しい」
宇井「…私は……Aが戦うって信じてる」
A「ありがとう」
私は椅子に座り、ペンを出した。
封筒から用紙を出し、真っ白な紙に文字を書く。
丁寧にサインをし、封筒にしまった。
遺書は当人が殉死しない限り、誰かに見られる事はない。
悔いが無いよう、内容を考えた。
ほんの10秒だったけど。
A「宇井準特等、遺書をよろしくお願いします」
コオリは少しだけ微笑んだ。
宇井「Aが言うと、何か腹立つ」
A「私のほうが先輩に変わりはないから」
梟と戦う。
そして聞いてやろう。
『貴方の生を聞いてみたい』、と。
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まる - 最高です！！！ (2017年9月11日 2時) (
レス) id: 0af8a34735 (このIDを非表示/違反報告)
果林(プロフ) - もうせつないし郡さん大好きだしつらいです…。更新頑張ってください！ (2017年9月7日 23時) (レス) id: 9802811aec (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - コオリちゃん尊い....！この作品最高です！！！更新頑張ってください！！楽しみに待ってます！ι(´∀`)/ (2017年9月3日 22時) (レス) id: 242ab48235 (このIDを非表示/違反報告)
狐面少女(プロフ) - コメ有難うございました！漫画でもコオリちゃんが見たいですよね！更新がんばります！ (2017年8月31日 21時) (レス) id: 1eb513d048 (このIDを非表示/違反報告)
倫(プロフ) - うわあ大量更新ありがとうございます！最近の宇井さんは目も当てられないくらい可哀想なのでここのコオリちゃんに癒されてます…！これからも楽しみにしてます(´`* (2017年8月26日 21時) (レス) id: 461a7ad2da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐面少女 | 作成日時：2017年8月18日 1時
