無題３７ ページ37
今までの人生を自分の中で振り返ってみた。
そう言えば私、一回も真剣に勉強したことがない。
A「そっか、受験かー…やったこと無いなあ」
トーカ「どうしてですか？」
A「施設の事情でね」
白日庭では、喰種のことに関してをやる。
あとは最低限の勉強しかしない。
余った時間は仲間と自由気ままに過ごす。
かつての仲間は、何をしているのだろう。
受験か。
友達と勉強を教えあって、ここ違うねって笑いあって、お互い成長しあって。
青春ってこと、した事なかった。
トーカ「どうかしました？」
A「あ、ごめんね。何だっけ」
トーカ「いや、施設出身なんですね」
A「うん。真っ白でなーんにもないよ」
トーカ「親がいなかったんですか？」
A「親ねぇ…会ったこと、あるのかな」
親なんて存在、考えた事なかった。
周りと平等に育てられて、ある程度の年齢になると、グループに分けられていた。
育ててくれる人の中に、私の親はいたのだろうか。
A「トーカちゃんのご両親は？何されてる方？」
その質問は地雷だったのか。
トーカちゃんは深く俯いてしまった。
A「ご、ごめ…」
トーカ「大丈夫、です。すいません」
トーカちゃんはポツリポツリと話してくれた。
母親は殺されたこと。
父親は何処かへ行ってしまったこと。
弟は生活に嫌気が差して出ていったきりのこと。
初対面に近いのに、トーカちゃんはいろんなことを話してくれた。
心を許してくれている証拠か。
そういった関係に憧れていたから、なんだか嬉しかった。
一般人との交流はほぼなかったから。
A「話してくれてありがとう」
トーカ「こんな重い話…すいません」
A「トーカちゃんのことが知れて嬉しかったよ。ねぇトーカちゃん…」
トーカ「はい？」
A「もうちょっと遊ぼう」
トーカ「…え？」
私は会計和済ませると、またトーカちゃんを引っ張った。
今度は腕ではなく、手を掴んで。
トーカちゃんは、少しだけ笑っていた。
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まる - 最高です！！！ (2017年9月11日 2時) (
レス) id: 0af8a34735 (このIDを非表示/違反報告)
果林(プロフ) - もうせつないし郡さん大好きだしつらいです…。更新頑張ってください！ (2017年9月7日 23時) (レス) id: 9802811aec (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - コオリちゃん尊い....！この作品最高です！！！更新頑張ってください！！楽しみに待ってます！ι(´∀`)/ (2017年9月3日 22時) (レス) id: 242ab48235 (このIDを非表示/違反報告)
狐面少女(プロフ) - コメ有難うございました！漫画でもコオリちゃんが見たいですよね！更新がんばります！ (2017年8月31日 21時) (レス) id: 1eb513d048 (このIDを非表示/違反報告)
倫(プロフ) - うわあ大量更新ありがとうございます！最近の宇井さんは目も当てられないくらい可哀想なのでここのコオリちゃんに癒されてます…！これからも楽しみにしてます(´`* (2017年8月26日 21時) (レス) id: 461a7ad2da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐面少女 | 作成日時：2017年8月18日 1時
