無題３２ ページ32
Aside
今日は久々のオフ日。
このところずっと局に篭ってたり地下に潜ってたりで、家にもろくに帰っていなかった。
そして、久しぶりによく寝たと思ったら、10時間睡眠だった。
家には何も食料がないから、外に出るしかない。
ブラウスとスカートかパンツがクローゼットを占めている。
お洒落なんてする暇も無かった。
だからジーパンは一着のみ。
あとはスーツばかり。
もっとお洒落してみたかった。
もう年だから無理か。
私は自己完結して、諦めていつもの格好にした。
白いブラウスに紺色のスカート。
黒のリボンをしめる。
外は思った以上に暑い。
家の鍵を閉め、街へ向かった。
◇◆◇
A(あった…)
以前来た、あんていくと言う喫茶店。
サンドウィッチが恋しくなり、探していた。
ゆっくりと来れるのも今日しかないのかな。
ドアを開けるとカラン、と鈴の可愛らしい音が響く。
「いらっしゃいませ」
A「こんにちは」
「…いらっしゃいませー」
私の姿はすぐ確認したのに、声が聞こえたのは遅かった。
眼鏡の長身イケメン…
この前もいたっけ？
イケメンなのに、笑わない人だ。
私はこの前の窓側の席ではなく、カウンターに座った。
A「サンドウィッチとオレンジジュースください」
「かしこまりました」
眼鏡のお兄さんは、女性店員に声をかけた。
「ロマ！オレンジジュース」
「了解！」
タタッと駆け出し、
「あっ」
持っていた食器を落としながら、転んだ。
当然食器も割れる。
A「え、大丈夫です…?」
私は足元に落ちた破片を拾った。
いくつか拾って、店員が持っているちりとりにいれた。
「あ、ありがとうございますぅ…」
指先が少し痛い。
よく見れば、少し切れていた。
でもすぐ治るレベルだから放っておこう。
この店員さんは私と一緒で、素手なのに切れてない。
拾い慣れてるのか。
「うちの店員が…すいませんね」
奥から音に気付いたのか、店長が出てきた。
A「いえ…！ロマさん？も気をつけて」
「はいぃ…」
「俺、前も言ったよなぁ…気をつけろって」
「ごめんなさぁあい！」
A「まぁまぁ…」
「二人とも、お客様の前だからね」
「ほんとにすいません…」
「すいません…お前、芳村さんにも謝れよ」
男の人はロマさんを睨んだ。
芳村さんは、店長さんのことか。
芳村さんは無言で奥に戻った。
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まる - 最高です！！！ (2017年9月11日 2時) (
レス) id: 0af8a34735 (このIDを非表示/違反報告)
果林(プロフ) - もうせつないし郡さん大好きだしつらいです…。更新頑張ってください！ (2017年9月7日 23時) (レス) id: 9802811aec (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - コオリちゃん尊い....！この作品最高です！！！更新頑張ってください！！楽しみに待ってます！ι(´∀`)/ (2017年9月3日 22時) (レス) id: 242ab48235 (このIDを非表示/違反報告)
狐面少女(プロフ) - コメ有難うございました！漫画でもコオリちゃんが見たいですよね！更新がんばります！ (2017年8月31日 21時) (レス) id: 1eb513d048 (このIDを非表示/違反報告)
倫(プロフ) - うわあ大量更新ありがとうございます！最近の宇井さんは目も当てられないくらい可哀想なのでここのコオリちゃんに癒されてます…！これからも楽しみにしてます(´`* (2017年8月26日 21時) (レス) id: 461a7ad2da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐面少女 | 作成日時：2017年8月18日 1時
