無題２６ ページ26
「いらっしゃいませー」
小太りのお兄さんがカウンターから挨拶をしてくれた。
席の指定はされないから、好きなところへ座ろう。
メニューを眺める。
コーヒー、東京にしては安い。
まあ飲めないけれど。
あ、サンドウィッチ。
喫茶店でサンドウィッチって食べたこと無い。
まずこんな洒落た店に入ったことって無いかもしれない。
A「すいませーん」
「はいはい」
さっきのお兄さんが来てくれた。
何ていうか、蝶ネクタイがドブカラー。
A「サンドウィッチと…あとカフェオレ」
「かしこまりました」
店長ー、サンドウィッチ！と初老の男性に声をかけている。
あの人が店長か。
いかにも温厚そうな人。
「いらっしゃいませ」
他の客が入ってきた。
あ、アタッシュケースが邪魔になるだろうか。
そう思って手をかけたが、私より手前の席についた。
やっぱこのアタッシュケース、小型化してくれないかな。
持ち運びに不便。
このアタッシュケースの中身はクインケ。
ガレットちゃんだ。
タルヒはコオリに譲った。
あの人が使ったほうが、きっとタルヒも喜ぶ。
ちょっと名残惜しいけど。
「お待たせいたしました」
A「有難うございますー」
店長さんが運んできてくれた。
何だろう、ずっと見られてる。
A「えっと…」
「ああ、すいません。初めてですよね？」
A「ええ、まあ…」
「その荷物は…」
A「仕事道具なんです。邪魔でした？」
私みたいな若いやつがこんなでかいケース持ってたら、怪しまれるか。
やっぱり置いてくれば良かった。
「いえいえ。ごゆっくりどうぞ」
店長さんはそう言ってカウンターに戻った。
あれ、カウンターに小さい女の子がいる。
しかも目があってしまった。
サンドウィッチ、食べたいのかな。
A「…？」
「！！」
女の子はあたふたして、カウンターの下に隠れてしまった。
かわいい、人見知りなのかな。
A「名前、何て言うの？」
「えっ……と…」
「ヒナミちゃーん、勉強のつづ…」
A「あれ？君…」
眼帯をしているし、髪の毛も整っているが、間違えない。
A「さっきの高校生くん？」
二人揃って青い顔。
私、そんなに怖いのか。
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まる - 最高です！！！ (2017年9月11日 2時) (
レス) id: 0af8a34735 (このIDを非表示/違反報告)
果林(プロフ) - もうせつないし郡さん大好きだしつらいです…。更新頑張ってください！ (2017年9月7日 23時) (レス) id: 9802811aec (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - コオリちゃん尊い....！この作品最高です！！！更新頑張ってください！！楽しみに待ってます！ι(´∀`)/ (2017年9月3日 22時) (レス) id: 242ab48235 (このIDを非表示/違反報告)
狐面少女(プロフ) - コメ有難うございました！漫画でもコオリちゃんが見たいですよね！更新がんばります！ (2017年8月31日 21時) (レス) id: 1eb513d048 (このIDを非表示/違反報告)
倫(プロフ) - うわあ大量更新ありがとうございます！最近の宇井さんは目も当てられないくらい可哀想なのでここのコオリちゃんに癒されてます…！これからも楽しみにしてます(´`* (2017年8月26日 21時) (レス) id: 461a7ad2da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐面少女 | 作成日時：2017年8月18日 1時
