無題２３ ページ23
新しい班構成になった。
ハイルや他3人が抜けた代わりに来た人はどこかやる気のない人ばかりで、前の班が懐かしい。
佐渡さんの女子力の高さを見るのも悪くなかった。
コオリちゃんが怒ってくるのも日常茶飯事だった。
ハイルの漢字ミスを直すのも楽しかった。
みんな、遠くに行ってしまった。
私だけが何も変わらない。
変わったのはコオリへの想いだけ。
「班長、この資料…」
A「あぁ…机の上に置いといてください」
「どこへ？」
A「第5会議室です」
私は班の執務室を出た。
扉を閉め、耳をすます。
「藍澤、第5会議室だって」
「S1班が使う会議室じゃねえか」
「ふん、また媚売ってくるんじゃねーの？」
「ガキのくせに。班を持ててんのも媚売ってるからだろうな」
盛大に聞こえる私への愚痴。
楽しそうな笑い声。
前はこんなのじゃなかったのに。
会議室につく。
話の内容はだいたいわかっていた。
A「失礼します」
「藍澤、入れ」
言われなくても入りますよ、と思いながら班長の前へ立つ。
周りからはS1班の班員が睨みを効かせている。
「先月の報告書。どういう事だ」
A「…すいません」
「すいませんじゃない。何でBレートを取り逃がしている」
A「班員が怪我をして…」
「見捨てろ。…班員の教育もしっかり出来ないのか」
A「すいません。以後気をつけます」
「今月こそ、どうにかしろよ。藍澤上等？」
A「…失礼、しました」
きつい視線の中、私は会議室のドアを開けた。
「ああ、宇井准特等は0番隊副班長だってな」
A「はい」
「元上官のお前は未だ上等か」
A「失礼しました」
バタン、と勢い良くドアを閉めた。
A(何なの、本当に)
成果を出せないのは実質班員のせい。
私が昇進できないのも、あんた等のせいだろう。
こんな時、隣にいてくれる人がいてくれたら。
真っ先にコオリの顔をが浮かぶ。
パートナーだった頃が懐かしい。
また一緒に組めたら、どんなに嬉しいだろう。
「A？」
A「…サボりですか、有馬さん」
本来なら、特等会議がある予定の時間なのに彼はここにいる。
しかも手にはお菓子の紙袋があった。
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まる - 最高です！！！ (2017年9月11日 2時) (
レス) id: 0af8a34735 (このIDを非表示/違反報告)
果林(プロフ) - もうせつないし郡さん大好きだしつらいです…。更新頑張ってください！ (2017年9月7日 23時) (レス) id: 9802811aec (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - コオリちゃん尊い....！この作品最高です！！！更新頑張ってください！！楽しみに待ってます！ι(´∀`)/ (2017年9月3日 22時) (レス) id: 242ab48235 (このIDを非表示/違反報告)
狐面少女(プロフ) - コメ有難うございました！漫画でもコオリちゃんが見たいですよね！更新がんばります！ (2017年8月31日 21時) (レス) id: 1eb513d048 (このIDを非表示/違反報告)
倫(プロフ) - うわあ大量更新ありがとうございます！最近の宇井さんは目も当てられないくらい可哀想なのでここのコオリちゃんに癒されてます…！これからも楽しみにしてます(´`* (2017年8月26日 21時) (レス) id: 461a7ad2da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐面少女 | 作成日時：2017年8月18日 1時
