11.高誼 ページ11
無事に到着し港へ降りると、直々に国王や食客達が出迎えた。紅玉とシンドバッドの一夜の事件があったのは想定外だったが、それも過ちがなかったということで水に流すこととなった。
小さなマギ____アラジンは、港へ降り立った皇子二人を見据えた。平然とした無表情で移動する、痛ましい火傷痕が特徴的な、真っ直ぐな白のルフをはためかせた皇子。かたや、楽しげに微笑む、腰までの長い髪を靡かせた、落ち着きのない黒のルフに取り囲まれた皇子。
後者の皇子は、アラジンへ視線を傾けた途端、その深い海の色をした瞳を丸くした。そして、アラジンの純白のルフとAの漆黒のルフが絡み合い、お互いの視線が交差する。
舞い広がるルフ。それは待ちわびた二人の出会いを喜んでいるように見えた。
「閣下が到着次第文を寄越せと…では、紅玉殿のことでもしたためてさしあげましょうかね」
「問題は発生しなかったと伝えておけ。無事に到着した、とでも」
「その通りに。…"龍兄様と私Aは"とくに問題なかった、と」
彼はいとこの姉が気に入らないらしい。
「いつも問題を起こしているのはお前だろ。弓持って後宮をウロウロしたり、処罰の確定した罪人を暗殺しようとしたり…」
Aの美しい笑顔が消えた。
「ご容赦くださいませ。今までの愚行はすべて仮の姿。私は悔い改め、シンドリア王国内では勉学に励むことを誓います」
突然跪き、胸に左手を置いて宣言するものだから、シンドバッドとの面会に期待を抱く白龍は当然返答に困った。問題行動を起こす彼のストッパーである従者は、珍しくこの部屋にいない。
「ここのマギらしいですよ。ジュダルを倒した者は」
扉をノックする音が部屋に響いた。
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Seere(プロフ) - とまとさん» こうして温かいお言葉を頂くと、やはり占ツクに戻ってきてよかったなと感じます!2年も経ってしまうだなんて自分でもびっくりです(*_*)完結するまで長い時間がかかってしまうかもしれません。ですが、ふと思い出した際にぜひ覗きにいらっしゃってください♪ (2018年10月13日 21時) (レス) id: 602f4a06eb (このIDを非表示/違反報告)
Seere(プロフ) - とまとさん» ありがとうございます!もしかしたらお気づきかもしれませんが、実はこの作品「古の魔法~」の設定を少しだけ模したものです。思い入れがある作品なので、とまと様が覚えてくださってとても嬉しい反面、ちょっぴり恥ずかしいですね(^.^) (2018年10月13日 21時) (レス) id: 602f4a06eb (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 他の作品ではありますが古の魔法のようにシリーズの時からSeereさんのファンです!占ツクに戻っていただいた時は本当に嬉しかったです!この作品を読みはじめて2年もたつなんて信じられないです…ゆっくりSeereさんのペースで作ってください。応援しています! (2018年10月13日 9時) (レス) id: 8aec95c110 (このIDを非表示/違反報告)
Seere(プロフ) - 流羅さん» とても嬉しい言葉を頂きました(*´-`)文章力はまだまだですが、もっと感動してもらえるような作品にするために頑張ります!応援ありがとうございます! (2016年12月28日 16時) (レス) id: 602f4a06eb (このIDを非表示/違反報告)
流羅(プロフ) - とっても面白いです!Seereさんの創る小説は全部語彙力があって、本当に感動するお話です。これからも頑張って下さい、応援しています…! (2016年12月27日 11時) (レス) id: 417529961c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Seere x他1人 | 作成日時:2016年12月24日 0時