主人公になって原作とキャラを崩壊させるくらいなら、喜んでモブ役を務めます！【あんスタ】

まじで誰。 ページ39

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待ってくれ。





メインキャラに亥川 黎とかいう人は居なかった。

ならば彼は一体何者なのか。…いや本当に誰だ。



口調も柔らかい表情も、何処か可愛らしさがあって癒されるような彼だが、流石に事務所に着くまでずっと隣を歩かれると窮屈に感じる。



……。




『あの！！！別に私の隣歩く必要無かったんじゃないですか！！！！』




｢えぇ、だって







Aちゃん可愛い顔してるな〜ってつい見惚れちゃって｣







……前言撤回。




可愛らしい、は不適切だった。 こいつ普通にあざとい。
他のキャラと同じレベルで関わってはいけない気がする。そしてもう一つ。


チャラいタイプは接し方が分からない。故に苦手なのだ。



何処ぞの一年前の金髪の方みたいなこと言うんじゃないよ…。






｢あとねAちゃん、そこで固まられると進めないんだよね〜｣






知るか。
貴方となるべく関わらないようにするための解決策を必死に導いている最中なのだからそれどころではないんだ。






｢ねぇAちゃん｣




…執念い。





『はぁ…なんです……え！？ちょっと』




ちょっと待って。





そう言い終える前に私の右手を掬い上げる。





一瞬だけ、童話に出てくる王子様のような笑顔を浮かべて



それから。



















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1、2、3、4、5

…五秒は経っただろう。







『うわああああああ！？！？！？何やってるんですか！！？！？』




反応に遅れたが、反射で手を払う。


本当に、こういうタイプは何を考えているのか。






彼が今手の甲にしたそれはきっと挨拶だ。そう、挨拶。









｢君も君で、こんなところで叫ぶのは良くないと思うけど｣





………………あ。






リズムリンクにて。

朝からとんでもないことをやらかしてしまった気がする。周囲の視線が痛い。










｢…いちゃいちゃするなら我輩のいないところでやっておくれ｣




『ひぃ、っ…おはようございますあのこれは違……すみません…』






何をやっているんだ私も亥川さんも。

零・黎→←訳がわからん。

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