運命の分岐点 ページ25
顔面ダイブ、とでも言う感じに床に倒れ込んだ彼。
と、思いきやすぐさまスッと体を起こして、こちらを見る。
じっとこっちを見つめてくるから、どこか痛いところでも出来てしまったのか、と心配になってしまった。
『あの…』
「ああ!?今ので降ってきた!!俺の霊感!いらっしゃい
ば?
ヴィバル?
ベートーヴェン??
モーツァルト…?
ああ。
なんだこの人、ただの奇人か。
あたしはそっと、この場を離れた。
。
。
。
その後、きちんと午後の授業は受けて、用事を済ませてセナハウスへ向かう。
あのボンクラ皇帝に呼び出しを受け、今度は何を言われるのやら、と睨みをきかせながら会いに行ったら、なにやら意味深な話をされる。
「君のところの王様がどうやら戻ってきたみたいでね。見せてもらうよ、君たちのキセキを。」
片手にティーカップを持ち、優雅にティータイムをしながらあたしへ落とすその言葉は酷く何かを懇願しているようだった。
脳裏にチラつく、革命の時のボンクラ皇帝。
Trickstarに向けて放ったあの言葉。
この人はどうやらまだキセキを見ることに飽きていないらしい。
裏で隠れた努力を積み重ね、頂点まで登り詰めたこの自分を、まだ蹴落としてくれる人はいないのか、と。
その後は世間話とかで、とくに癇に障るようなことは言われなかったのが、今となればなんだか怖い。
いつかの、蹴り開けてしまったセナハウスのドアを、ゆっくり開けるとKnightsの衣装を着た泉さんと何故か知らないけれど、お昼の奇人が会話を交わしていた。
そしてその彼はとんでもないことを口にする。
「内部粛清のための【デュエル】……【ジャッジメント】を開催する。」
それはもう、満面の笑みで。
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さりな(プロフ) - パスワード教えて下さりますか? (2019年9月7日 21時) (レス) id: d6387d6472 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さゆな x他1人 | 作成日時:2019年6月1日 13時