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「ワカくんっ!!」



腕を引く力を緩めてくれないワカくんに強めに声をかけるとやっと立ち止まってくれた。



「オマエさぁそんな格好して何して働いてんの?」



「……ガールズバー」



いつもはゆったりと話すワカくんが不機嫌さを全面に出していた。



「そんなとこで働いて意味わかってる?」



「ガールズバーは別にいやらしいとこじゃ無いし、それにもう子供じゃない!」



「は?」



「あんなの自分だけで対処出来るし、それに別に処 女でもないもん」



その言葉にワカくんの眉がピクリと動いた。



「彼氏でも出来たのか?」



「彼氏なんていらない。その時満たしてくれる相手がいたら別にそれで良いだけ」



「……そーかよ」



これで軽蔑されたかなと俯いた。



離されると思っていた手はさらに引かれてワカくんの胸に顔をぶつけた。



「わ…ワカ…くん?」



気づいた時には唇を塞がれていた。



「んんっ……」



いきなりの激しいキスにくぐもった声が出てしまう。



「満たしてくれる相手なら誰でもいいんだろ?」



その目付きは話しでしか聞いてなかった白豹と言われたワカくんを表していた。



バイトの為と着た露出された肩に噛み付かれて痛みが走った。



「…跡……ヤダ……」



「他のヤツに見せらんねぇようにしねぇとな」



「……あっ…んん…」



初めて見るワカくんの男の顔と色気に身体が熱るのを感じた。



「ここじゃあ出来ねぇから家行く?」



他の選択肢すらわからずただ頷いた。





そこからさほど遠くない場所にワカくんの家があった。



初めて入る部屋は簡素で、写真たてには黒龍の昔の写真が飾られていた。



ベッドに押し倒されてワカくんを見上げると眉間に皺が寄せられていた。



「ワカ……くん……?」



また激しくキスをされ、脳を麻痺させる。



「はぁんっ……」



荒々しい手つきに身体が反応していく。



「ガキじゃねぇなら手加減いらねぇな」



「ワカ…くんっ……激しっ……」



下ろしてもらえない快楽から逃げようとするが力強い手が許してくれない。



「やぁぁ……あっ……んんっ……」



「……くっ」

 

何度目かの絶 頂にホワイトアウトした。






「………が好きだったんじゃねぇのかよ?クソっ」





意識が完全に飛ぶ前に聞こえたのはワカくんの呟きだった。

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月華(プロフ) - 寧珠*さん» そんな初期から見てくれてたんですね!ありがたいです。こんな過疎地でねじゅちゃんの目に止まるなんて頑張って良かった!笑 (2022年9月30日 23時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
寧珠*(プロフ) - 月華さん» 実は最初から読んでて、お気に入り登録も2人目とかだったような…ねじゅが月華さまの作品を読まないわけには参りません…! (2022年9月30日 19時) (レス) id: 7da35a518d (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 寧珠*さん» コメントありがとうございます!!ねじゅちゃんに読まれてたのにはびっくりだけど気に入って貰えたなら良かった〜!続きもノープランだけど頑張ります!! (2022年9月30日 19時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
寧珠*(プロフ) - 意味があるのかは不明ですが、読む度に評価いれるくらい好きです♡続きが楽しみだ…! (2022年9月30日 11時) (レス) @page42 id: 7da35a518d (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 咲良さん» わーい!コメントありがとうございます!無理くりイザナと絡めちゃった!ここからヤンデレ始まるか!?全くのノープランです! (2022年9月15日 8時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月華 | 作成日時:2022年8月19日 11時

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