昔話。 ページ6
(注意:13巻ネタ&捏造含みます。喰べたいけどのifストーリー)
・
「……古間さんって、ほんとに魔猿ってやつだったんですか?」
あんていくでの休憩中、ふと訊いてみた。
「そうだよ。Aちゃんは信じてないようだね」
「信じられない」
「即答はやめて……」
隣でくすくす笑うのは入見さん。
入見さんもブラックドーベルってやつだったんだよな……。
なんか信じられる。
「本当よ」
入見さんが言う。
「…入見さんが言うなら本当ですね」
「Aちゃん?」
「入見さんもブラックドーベルだったんですよね」
「無視かな?」
「あら、懐かしいわね」
あたしがここに来た時にはもう二人ともいたんだよね。
「……やっぱ、色々あるんですよねぇ」
ここに集まる者みんな。
喰種の身で生まれ、いつ死ぬかもわからない毎日を必死で生きている。
…あたしもとっくに死んでてもおかしくねぇしな。
「Aはどうだったの?」
入見さんに訊かれ、少し考える。
「そうですねぇ、毎日誰かに殺されかけてました」
「な、なかなかハードだね」
「…それからのストーカー被害に比べればまだいいもんです……」
あたしの顔が曇ったのを見て、二人が笑った。
それにしても客が来る気配はなし。
「…お客さん、来ませんね」
「今日は平日だし、雨まで降ってるからかもね」
暇だなぁ。
そう思ってると、肩を叩かれた。
「魔猿特製のコーヒーを入れてあげよう」
「えっ」
「Aちゃんいつにも増してひどいね」
「飲むけど……いいんですか?」
「ちょっとくらいいいさ」
古間さんのコーヒーは好きだ。
でも昔は掃除しかしてなかったそうで。
なるほど、だからあんていくはいつも綺麗なのか。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
・
声が出ない。
流れ続ける涙は、もういっそのこと涸れてくれ。
「あたしもっ……たたかっ……い…たかった……!!」
あんていくを返して。
いつもの日常を返して。
あたしの大切な人たちを返して……。
ぶつん、と何かが切れる音がした。
・
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あつき(プロフ) - エメラルドの太陽さん» ありがとうございます！ (2016年1月12日 18時) (
レス) id: 542a9fb4e0 (このIDを非表示/違反報告)
あつき(プロフ) - 利沙さん» ありがとうございます〜！ (2016年1月12日 18時) (レス) id: 542a9fb4e0 (このIDを非表示/違反報告)
エメラルドの太陽(プロフ) - 大好き!!!!!愛してる!!!!!!!!!あつきさんもおめでとうございます!!! (2016年1月11日 22時) (レス) id: 1cf58628d5 (このIDを非表示/違反報告)
エメラルドの太陽(プロフ) - お誕生日おめでとううううううううううううううううううううううううう (2016年1月11日 22時) (レス) id: 1cf58628d5 (このIDを非表示/違反報告)
利沙 - お誕生日おめでとうございました(*＾＾*)これからも月山さんを愛し続けていってください笑“おそ松さん”の2作品の更新も応援しています(¨*) (2016年1月11日 22時) (レス) id: 0c073fa8fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あつき | 作者ホームページ：http://id20.fm-p.jp/669/aui0000/
作成日時：2015年6月27日 23時
