[東京喰種]喰べたいけど喰べたくない。番外編。[月山習]

トーカの誕生日。 ページ3

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「トーカ」


「…何」


「誕生日おめでとー!!」



真剣な表情から一転、思いっきりトーカにのしかかる。



「ちょっ…!危ないだろ!!」


「はい照れない照れない」


「照れてない!!」



これを冷めた目で見るクソニシキ。


トーカに抱きついたままガンを飛ばした。



「んだよ」


「今日トーカ誕生日なのかよ」


「そーだよ」


「…ふーん」


「何、ニシキは祝ってくれないわけ?」



トーカの声がして顔を見ると、ニヤニヤしている奴。


…乗った。



「ひっどい奴だな全く。貴未さんに言っとこ」


「はぁ!?なんでお前知ってるんだよ!」


「一応あたしも大学同じなので」



いぇーい、とピースサイン。



「ね、トーカ。あたしが一番最初?」


「…いや」


「はぁ!?ヒナ!?」


「……」



視線をずらした。


……なるほど?



頷いてトーカを制す。


「わかったわかった。カネキなら許す」


「は!?あたし何も言ってない!!」


「わかってるから」


「……っ」



耳まで赤くなったトーカの頭を撫でた。



「っはーもうかわいい!腹立つ!」


「おかしいだろ」



ニシキに冷静な声でツッコまれた。知ってる。



こんな経験あたしにはないです。


あるといったら昔からつきまとうストーカーの記憶。


……あれ…あたし……なんで…。



怒ってるような表情のトーカに言う。



「トーカ。笑って」



笑えるなら今目一杯笑って。


あたしは昔の分まで笑ってるから。



トーカおめでと。大好き。




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