黒い神官様が好きになったのは、真っ白な少女でした。【ジュダル】

第28話＊ ページ31

ジュダルside

絨毯を動かすなり、Aが俺に抱きついてきた。

ジュ「っ!?…な、なんだよ！」

いきなりのことでびっくりして、つい、怒ったような反応をしてしまう。

訳を聞くと、高いところがはじめてらしい。

…高所恐怖症、ではないらしいが…。

しょうがないから、慣れるまでなら、抱きついていいことにした。

……顔が熱いのは、気のせいだ、きっと。

………おかしいな。
自分から、やるのは平気なんだけどな……


……あーもう。



………あいつに、心臓の音、聞こえねぇよな…

………さっきから、大きな音を響かせる、心臓。

聞こえたら、恥ずかしくてぶっ倒れそうだ___。


そんなことを考えながら絨毯に乗っていた。


_____心地よく吹く涼しい風が熱くなった俺の顔を冷やしていた。

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