サッカーなど私に楽しめないわけがない【アレスの天秤＆オリオンの刻印】

オリオンの刻印のお時間 ページ44

ペクがゴール前まできたところで、風丸さんが立ちはだかる


ペク「フッ…レッドブレイク！！」


技を使わずに、ヘディングで止めようとする風丸さん
MP切れたんですか？


風丸「ふっ…ぐっ……うあぁぁ！？」


風丸さんが吹っ飛んだ
まずい…このままじゃゴールポストに…！


円堂「風丸！…はぁぁ！！風神雷神！！」


雷神でシュートを防ぎ、風神で風丸さんを受け止めた
はじかれたボールは、敵によってゴールにねじ込まれた

3-2か…本来ならこれで試合は終わるはずでした←元凶
まだゴッデビ活躍してないから、まだ終われないけど


ソク「ペク、いい加減にしろ」


あ、キャプテンさんかっこいいタイムだ


ペク「フッ…はぁ？」


ソク「わかっているんだ！」


そう言うと、キャプテンさんはペクのユニフォームを引っ張って、右肩を露出させた
そこには、私にとっては見覚えのある青い刻印があった


ソク「お前が、刻印の選手だということはな」


ペク「くっ…」


キャプテンさんの手を振り払い、ユニフォームを元に戻した


ソク「さっきのシュートは危険だった
これ以上そんな行為を続けるなら、監督に交代を進言するぞ」


ペク「わかったわかったぁ…仲良くやろうぜ」


仲良く…ねぇ…あ、試合再開する


雷門スタートのボールは、すぐにペクに奪われた
そのままゴールへと向かっていく


ペク「ソク、頼むぜ！」


キャプテンさんにパスした
あーやだやだ、折角キャプテンさんかっこいいのになぁ

ここから起こる事が本当にやだ


ボールを受け取ったかと思うと、後ろから別の選手がキャプテンさんにタックルした
鳩尾を膝蹴りしたり、本当に残酷だな


豪炎寺さんの時のように、試合中断のホイッスルが鳴った
タックルした仲間さんは、大丈夫かなんて言って駆け寄ってるけど笑ってる

私もキャプテンさんに駆け寄る


『キャプテンさん、立てますか？』


ソク「うっ…」


『無理っぽいですね、失礼します』


きっくんやヒロトがやってくれたみたいに、キャプテンさんをお姫様抱っこする

すれ違う韓国選手は、ソクを心配そうに…そして私に感謝の目を向ける

…そうだ、一つやっておこう
キャプテンさんを抱えたまま、ペクの元へ戻る…そして


『この試合終わったら、息の根を止めてやるから覚悟してろよ。クソ野郎』


ペクの足ごとスパイクを踏んで、鏡を割った


ペク「ぐっ…貴様…」


『文句は言わせない、お前は豪炎寺さんとキャプテンさんにこれ以上のことしてるんだから』


私に殺意を向けるペクを横目に、救護班がいるところへ向かった

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