氷国の王子と臆病な令嬢の出会いのお時間 ページ5
氷浦side
約10年前
俺は、明日人との待ち合わせがあって
待ち合わせ場所に向かってた
でも、ばあちゃん無しで島を歩き回るなんてその時の俺は初めてで
気づいたら全く知らない道に出てた
氷浦「ここどこ…あすと…ヒック…うぅっ…おばあちゃん…」
迷子…なんて、初体験で
どうしたらいいかわからない、島の景色のはずなのに
異世界みたいに見えてた
氷浦「…うぅ…あぅ…ヒック…!」
『だ…だいじょうぶ?』
泣きじゃくる俺の隣に現れたのは、島に来たばっかりのAだった
だから、俺はAの事なんか知らなかった
氷浦「…あすとと…あそぶのに、ここ…どこかわか、んない…」
『え、わたしも…このしまきたばっかりでわかんない…』
俺より震えた声で俺を助けようとする目の前の少女が
すごく頼もしく見えた
氷浦「…おばあちゃん」
『…おうち、ちかくだからきて
わたしのおうちからあすとくんがみえるかもしれないよ』
そんなはずないのに、子供の俺たちはそんな期待を持っていた
まぁ、Aの家からも見えなかったんだけど
氷浦「あ、あすとのいえがある…」
ここが、待ち合わせ場所からそこまで離れていないことに気づいた
小さいと、どこでも広く見えちゃうからな
『…あすとくん……わたしそのこしってるかもしれない
あすとくんのおうちまでつれてってあげるね』
氷浦「ほんと?ありがとう!」
Aに手を引かれて、明日人の家まで歩いた
Aも、子供だけで歩くのは怖かったのか…ちょっと震えてたけど
明日人の家まで来ると、明日人が丁度家から出るところだった
氷浦「あすと!」
稲森「きりなー!…に、Aだー!」
『あ、すとくん、こんにちは』
吃驚してる様子で、ちょっとかわいかった
稲森「Aもさっかーしよ!いっしょにー!」
ボールを持って、明日人は先に公園まで行ってしまった
置いてかれた俺とAは二人で明日人の後を追ってた
氷浦「…ありがとう、Aちゃん」
『え…うん…えっと…きりなくん?』
氷浦「うん!ひうらきりな!」
『…御堂院A』
氷浦「かっこいいね、みどういん!」
『あ、ありが…とう』
あんまりうれしそうじゃなくて、失敗したな〜って思った
その後万作にも会ったんだけど、初対面だったのか俺と明日人の後ろに隠れてビクビクしてたよね
『うぅ…こわい…』
万作「えぇっ!?」
氷浦「Aちゃん、ゆういちろうはこわくないよ」
こんなに憶病なのに…いつのまに今みたいに強くなったのかな
151人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
和樹 - すごく面白いです!これからも楽しみにしています (2019年8月5日 15時) (レス) id: d4c0802bc3 (このIDを非表示/違反報告)
メルヘン - いつも楽しみに読んでいます!これからも頑張ってください! (2019年6月22日 19時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
イナイレ - すみません。字違えました。 (2019年6月18日 19時) (レス) id: 5f6a7cbdab (このIDを非表示/違反報告)
イナイレ - アレス完結ですね!凄く面白がったです!!オリオンも頑張ってください!!! (2019年6月18日 19時) (レス) id: 5f6a7cbdab (このIDを非表示/違反報告)
名無しの妖怪(プロフ) - アレス完結おめでとうございます!これからも自分のペースで、更新頑張ってください。 (2019年6月16日 23時) (レス) id: 6c6e64c690 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:天空の巫女 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/
作成日時:2019年5月18日 21時