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lie.4 ページ5

練習場所の前で固まること10分
その間ずっと彩斗に見つめられていた


『はぁ…行くか』


城崎「ずっと固まっててもよかったんだよ?可愛かったから」


『お前ちょっと黙ってろ』


覚悟を決めてドアを開ける


『遅れました、失礼しま…いない』


城崎「あれ、Knights全員遅刻?A待たせるとかありえない」


『はい、そういう思考にならない』


凛月とか嵐(仲良くなった)は先に出たはず


『まぁいいや、先に少し練習して…』


彩斗の方を向くと、後ろの扉が少し開いたのが分かった
誰か入ってくる


「わはははっ☆スオ〜お前力強くなったな!俺より小さいだろ?見た目によらずってやつか!」


「うるさいですよleader!それを言うなら見かけによらずです!」


聞き覚えのある声
忘れるはずのない男子にしては高い声は


『レオ…?』


月永「ん?誰かおれを呼んだ?もしかしてあの世からヴィヴァルディが俺を呼んでるのかっ?
いいなそれ!霊感が降ってくるー!」


城崎「A無視とか許さないよ」


『お前のせいで感動もクソもなくなったぞおい』


久しぶりに会えた感動してたところをどうしてくれるんだ
そんなことはどうでもいい、確認しなきゃ


『レオだよね、レオなんだよね』


月永「おれを呼んでたのってお前か?何でおれの名前を知って…あ、待って言わないで!妄想させて!」


『…え』


月永「うーん…あ、わかった!お前おれのファンだな?勝手に入ってきちゃダメだろ〜?」


『え、ちょ…わかんないの?』


月永「何が?」


まさか忘れられてるのだろうか
おっと、何のことか読者の皆様にはわからないよね

眼の前頭を抱えて私が何者なのか考えている月永レオ
何を隠そう彼は


『冬園A!幼馴染の!』


私の幼馴染なのである


月永「冬園……A…Aか!!」


『そう!Aだよレオ!』


月永「久しぶりだな〜!会いたかったぞ、おれのA♪」


『レオのものではないけど…私も会いたかったよ』


この幼馴染は普通に恥ずかしいことを…


月永「気づかなくてごめん!レンは元気?おれ、あいつの作詞好きだからさー!新曲に歌詞付けてもらいたいんだよ!」


『えっと…お兄ちゃんは…その……』


月永「どうした?あいつおれが学校に復帰したときいなくってさ、お前なら知ってるかなって」


『…あのねレオ、お兄ちゃんは』


その時、もう一人練習室に入ってきた
一番会いたくない人


瀬名「あれ、王さまがいるなんて珍し……え」

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作者名:天空の巫女 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/  
作成日時:2018年11月13日 18時

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