私のこと ページ7
真剣な眼差しで、それでも全て受け止めてくれるような、そんな、優しい目。
この人なら、この子なら話してもいいかな。そう思った。
自分の話を誰かに聞いてもらうなんていつぶりだろう。
すぅ、と息を吸って心を決めた。
「...私の両親は私が6つの時に任務で命を落としました。私の一族は特殊な力があったのでその力を買われてのかなり危険な任務だったそうです。その後2年間は祖母の元に引き取られ祖母と暮らしていましたが、唯一の身内だった祖母も亡くなってしまい3年前から火影様のお助けもありながら無事にアカデミーも卒業する事ができ、2年ほど前から中忍になったのでお金は殆ど自分で稼いた分と両親の遺産で何とかしています。それからはこの家に1人で住んでいます。」
「.....!!Aちゃんは今11才なのか...!!大人っぽいからもっと上かと思っていたよ、」
あぁ、やっぱ、辛いな。言葉に出すのは。
そんなことを思った刹那、サクモさんの大きな手が私の頭にぽんと乗った。
「辛かったよなぁ、でも同情なんかはしないよ。きっとそっちの方が辛いだろう。もしかして1人になってから泣ける相手が居なかったんじゃないか?家も隣なんだし、いつでも甘えていいんだよ。」
図星だった。火影様は信頼しているけど泣きつけるような立場じゃあない。近所の人だっていない。そういえば自分が泣いたのは3年前の祖母が亡くなったときで最後だった覚えがある。
規則正しい、優しい手つきでサクモさんに撫でられていると流すことを忘れていた涙がぽろぽろと出てきた。
「っ...、ありがとうっ、ございます...。」
久々に人の温かさを感じた。
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しばらく更新出来てなくてスミマセンデシタ...
カカシくんと海〜。とかカカシくんとお泊まり〜。とか、リクエストがあったらじゃんじゃんコメント欄にどうぞ〜
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エリンギの里(プロフ) - マエさん» 遅くなってしまいすみません!!!リクエストありがとうございます!これからどんどん消化していくつもりなのでよろしくお願いします! (2018年8月28日 7時) (レス) id: 261a460ea4 (このIDを非表示/違反報告)
マエ - はじめまして!この小説とっても好きです!リクエスト失礼します。「カカシくんとお昼寝」が見てみたいです! (2018年6月17日 21時) (レス) id: 635fab4d0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エリンギの里 | 作成日時:2015年4月12日 21時