巻き込まれ系少女は不良から逃げたい２【東リべ】

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ついに来た、8月3日。


お祭りだから浴衣にしようかな、とも考えたけど普通に持ってなかった。ので渋々私服に。


お祭りって意外と動くから、動きやすいけど可愛い系、みたいな服にした。初めて友達と行くお祭りだし気合いは十分。


そう考えてながら歩いていると、待ち合わせの公園にはあっという間に着いた。





『万次郎くんまだかな…』

「A居た！！」

『万次郎くん！そんなに急いで…、もしかして、何か』

「急に呼び出されちまって、ぺーやんから」

『ぺーやんくんに…？』

「あぁ、だからゴメン、祭り行けなく『万次郎くん』」

『私もソレ、着いていって良いですか？』

「別に良いけど…、オマエが良いなら」

『はい』

「じゃあ、後ろ乗って」





久し振りに乗る万次郎くんのバブ。


なんか、少し嫌な予感がする。





「着いた…、って誰もいねぇじゃん。呼び出したクセに忘れたとかねぇよな…」

『……、！！ま、万次郎くん』

「どうした？」

『呼び出したのって、ぺーやんくんでしたよね』

「？あぁ」

『愛美愛主との抗争って、なかったことになってるんですか？』

「アタマが今動けねぇんだから抗争も何もないだろ」

『っ、な、まさか…』

「どうした」





何でだろう。嫌な方向にしか思考が働かない。





『…万次郎くん、今すぐ武蔵祭りに向かいましょう』

「は？何でだよ」

『取りあえず、お話は移動中に。もしかしたら、ドラケンくんが危ないかもしれない…！！！』

「！？」




頭を働かせる。点と点が繋がって、バッドエンドに向かって動き出しているような気がした。

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