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酔うな。1 ページ14

「それでェ?手前はどれだけ呑めんだよ?それだけ開けてやっから。」


赤い顔でワインセラーから新しく開ける葡萄酒を吟味する幹部。

『辞めて下さい』

私の為にそのやばい値段の、絶対幹部が大切極めてる葡萄酒をアンタが開けて怒られんの私ですからね?
巫山戯ないで戴きたい。


「ああ゛?ンでだよ。」
私の鼻先三寸程まで顔を近づけてくる。

『辞めて下さい、顔近いです。』

顔良いんだからマジで息が出来なくて死ねるよこの距離。
あ゙あ゙ー‥‥いい匂いする‥‥ってこれじゃあ私が別の方に目覚めちゃうわ!!


『頼むから離れて下さい‥!!!』


「ハハァン?さては手前照れてんなァ?可愛いじゃねぇか」

可愛いぜ、なんて愉快そうに笑いながら私の頭を撫でる幹部は頬が真っ赤で、あッきらかに酔っている。

『酔わないで下さい。』

「何言ってんだ?俺は酔ってねぇ。」
嘘つけ。



「あ、今日泊まってくだろ?寝台(ベット)同じで良いよなァ?」




『‥‥ええ、まァ構いませんが。』

「‥はァ!??」
『え!?』(←つられた。)

「良いのかよ!?俺と同じ寝台で‥!!」


『え?え?はい‥?』
「どっちだよ!?」

『良いって!』



「……そ、そんなん‥俺が手を出したら‥」

え?出さなければ良いだけでは?



『‥幹部は、私を傷つけるんですか?』

「は‥?そんな事ァ‥‥ぜってぇしねぇよ、」


『なら良いじゃないですか。』
私は携帯の録音機能を止めながらにこりと笑った。
言質取ったぜ。


『じゃあ寝ましょう。』

「は!?もうかよ!?まだ全然呑んでねぇだろ‥!?」


『私は酔いませんし、酔っぱらいの相手なんぞ御免です。さぁさぁ寝ましょう。寝かしつけてあげますから。』
「‥‥‥、今度はもっと付き合えよ、」


私が幹部の背中を押すと、少しむすっとした子供のような表情でそう言って、特に抵抗するでもなく寝台に寝て呉れた幹部。

「ほら‥手前も、来い。」

掛け布団を片手で上げて私が入りやすいようにしてくれる。
一寸色っぽ過ぎないか。
『‥‥ええ、失礼します。』


私を抱き寄せる為に、私と幹部の顔の距離は‥きっと先程の半分も無い。

「‥‥‥可愛いなァ‥」
ぐしぐしと私の額に自分の額を擦りつけてくる。


アンタが可愛いわ。
イケメン限定行動しやがって。滅びろ。

酔うな。2→←辞めてくれ、2



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 中原中也 , ポートマフィア   
作品ジャンル:恋愛
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暁月臨(プロフ) - はわわわわわわわわわわわわ、、、、、!!好き過ぎます、、、!l更新頑張ってください!!! (7月15日 3時) (レス) @page26 id: 59dc159e7e (このIDを非表示/違反報告)
落蕾 - 駄作上手さん» 謝らないでください!図々しくてごめんなさい!他の投稿も頑張って下さい! (6月11日 20時) (レス) @page26 id: 32354343cf (このIDを非表示/違反報告)
駄作上手(プロフ) - 落蕾さん» 返信遅れてすみません。申し訳ありませんが、今は他に書きかけも書きたいものもあるのですぐに出す予定はありません…ごめんなさい (6月11日 8時) (レス) id: eb19c5f4a9 (このIDを非表示/違反報告)
落蕾 - めっちゃコメントしてごめんなさい。続編出しませんか?めちゃくちゃ読みたいです (6月5日 23時) (レス) @page26 id: 32354343cf (このIDを非表示/違反報告)
落蕾 - メルヘンワード、ツボに入った (6月5日 23時) (レス) @page21 id: 32354343cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:駄作上手 | 作成日時:2023年1月22日 17時

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