【仮面ライダーエグゼイド】あのころはああだったアンタが今はこうなのはどう考えても自分が悪い

大切 ページ8

『game clear!!』

貴利矢「ふぃー、お疲れめーじん！A！」

永夢「お疲れ様です。」

A「…………」

何も言わずに、Aは透けるように消えた。

永夢「Aさんの消え方ってバグスターにそっくりですよね。」

貴利矢「参考にしたっぽい。よっしゃ、めーじん、ラーメン食お。奢るから」

永夢「ホントですか！？」

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貴利矢「Aちゃんは？食べないの？」

A「………………お腹すきませんから。」

貴利矢「そー。」

露骨だ。泣きたくなる。

A「……やっぱりスープだけ下さい。」

貴利矢「んー。はい、あーん」

A「…あー。」

あ、一応口は開けてくれるんだ。

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貴利矢「めーじん、付き合ってくれてありがと。またね。」

永夢「はい！奢ってもらってありがとうございます。では」

めーじんと分かれ、駐車場まで歩く。

駐車場まで来た所で気付く。鍵が無い。

貴利矢「あれ？あれ？鍵どこだ……」

A「………ご主人、鍵です。さっきの所に置きっぱなしでしたよ。……」

チャリ、と軽めにバイクの鍵が投げて寄越される。

貴利矢「ありがと。乗ってくれんの？」

A「………う。」

微かに頷かれる。

貴利矢「よーし、おいでAちゃん。」

先にバイクに跨り、手招きする。

最近知ったことだけど、Aちゃんはバイクに乗るのは好きなようだ。

Aちゃんにメットを渡す。

貴利矢「乗った？大丈夫？」

A「はい。大丈夫ですよ。」

おずおずと手が腰に回される。

今夜は、海の見える道を走っていこう。

その方が、Aちゃんが喜ぶから。

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