第18夜 ページ19
別に構わない。自分が怖がられようが。
ただ、目の前で命が散っていくのが、嫌いなだけだから。
『...早く、避難させろ』
Aのその声に、兵士が反応する。先程まで驚きで手が止まっていたのを指摘されたのだ。
「早馬が来ました！」
1人の駐屯兵が、敬礼しながら告げる
「調査兵団を主力に、被害を食い止める方針です！」
その声は、地上のAの鼓膜も震わせた。
『...あと、ちょっとだけ、持ちこたえてよ...私の身体』
彼女はグッと歯を食いしばると、新たに来た巨人へ重力弾を投げ飛ばした。
＊
「あれは...」
「馬用のリフトか。門を開けられないからそっちを使ったんだろう」
シャーディスの言葉に エルヴィンは口を噤む。
駐屯兵が、巨人と戦闘した経験もないのに 非常時にきちんと動けたのか？
そんな疑問が浮かぶが、これからの対戦に備えて その考えを頭の隅に追いやった。
漸く現場に辿り着き、壁の上で現状を把握しようとしたが...
誰もが息を飲んだ。
『速く！走れ！！』
『ここから南東に50メートル程のところに3人でいる。そこへ向え！巨人は私が破壊する！』
『いや、ダメだそこは遠すぎる。最高でもここから半径100メートルは離れるな！お前らも住民も死ぬぞ！』
『人の優先順位はつけなくていい！より生存率を高めるための行動をとれ！』
団長不在の駐屯兵団の中心となっていたのは、
「A...！？」
エルヴィン、リヴァイが最も反応を示した。
上から見ると、防衛ラインととれる線がはっきりと伺える。
1人で、駐屯兵に指示をとばして、巨人を攻撃して、住民を救おうとしていたのか。
「エルヴィン」
シャーディスが彼に声をかけた。まるで自分の考えの答え合わせを求めるようだ。
「...彼女がつくったこの状況を、最大限に活用するほかないかと」
シャーディスは頷くと、大声を張り上げた
「今の防衛ラインを維持しろ！住民の避難が最優先だ！」
調査兵団の兵士が、一斉に飛び出した。
『...リヴァ、イ...』
Aは振り返って その瞳に調査兵団__リヴァイを映すと、力なくその場に横たわった
「A...！A！！」
「リヴァイ、彼女を壁の上に」
エルヴィンの冷静な声が、リヴァイに届く。
彼はAを抱えると、直ぐに壁の上へ運んだ。
血だらけの彼女を見て 込み上げる感情を抑え、彼は前線へと舞い戻った
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練紅龍(プロフ) - らんまるさん» ひぃぃありがとうございます！嬉しくて動悸が...！コツコツでもなんでも頑張ってくっきゃないですね！(｀ω´) (2019年6月17日 21時) (
レス) id: 308444a36a (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - かまぼ子さん» ありがとうございます！キノコはそこらじゅうに生えてます。その一部の頭に生えていた分をとりました|彡ｻｯ！ (2019年6月17日 21時) (レス) id: 308444a36a (このIDを非表示/違反報告)
らんまる - こういうのを誰かやってくれると思ってました。想像以上に面白くて更新が楽しみで仕方ありません。ゆっくりまったりお待ちしておりますので、これからも頑張ってください！(*^^*) (2019年6月16日 22時) (レス) id: 1ad8a87860 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼ子(プロフ) - ハンジとの絡みがかなりハマりました。きのこは頭に生えてる感じでしょうか？更新楽しみにしてます^o^ (2019年6月16日 20時) (レス) id: 48e845b0f0 (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - 桔梗さん» とても嬉しいです！ぼちぼち更新ですが、励みになります。 (2018年10月16日 22時) (レス) id: 308444a36a (このIDを非表示/違反報告)
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